死にたくない、歳をとりたくない、病気になりたくない。生まれてきちゃったことはしょうがないとしても、生きていくって事は、大変じゃのう。「人間は社会的動物である」って言うじゃろ。渡る世間は、、、じゃないが人と人の間にも「苦」があるのじゃよ。たとえば「愛する者との別れ」「会いたい人に会えない」これを「愛別離苦」と言うんじゃ。次に会いたくない奴に会っちゃう「怨憎会苦」。欲しいものが手に入らない、大事にしているものが奪われる「求不得苦」。そして自分の体(五感)が自分では如何ともしがたいという「五蘊盛苦」。この四つを足して八苦なのじゃ。最後の「五蘊盛苦」は前の七つの「苦」の総合と言う説もある。仏教では「愛してはならぬ」と教える。「愛」は「渇愛」である。喉が渇くからと言って、塩水を飲めば飲むほど喉が渇く。
「愛」は「執着」(しゅうじゃく)であり、これが「苦」の根源である。四苦・4×9=36苦、八苦・8×9=72苦、合わせて108苦。これが「煩悩」の数と言われておる。除夜の鐘が百八つであるのは、この煩悩を祓って「無病息災」を祈念するためなのじゃよ。
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