カテゴリ:メディア・リテラシー&ネチケット
6月14日付けの日記でご紹介した、
『プロパガンダの解剖』という 保田卓也さんの武蔵野美術大学2008年卒業制作に触発されて、 参考文献のTOPにあった、 ↓の書籍を読みました。 『プロパガンダ教本~こんなにチョろい大衆の騙し方』 エドワード・バーネイズ著 中田安彦訳 成申書房 2007年7月 原著『Propaganda』1928年 ニューヨークにて出版 ちょっとお勉強した♪ この本、邦題がちょっと煽りすぎかもしれないけど、80年前の本とは思えないくらい面白かった。訳者の「現代日本の読者へのまえがき」「訳者解説」も興味深かった。 著者のバーネイズは、アメリカで活躍し「広報・宣伝(PR)の父」と呼ばれる人でフロイトの甥だそうです。 以下、楽天ブックスより【目次】と【著者紹介】を青字で引用します。 ---------------- 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 大衆をコントロールする/第2章 新しいプロパガンダの誕生/第3章 新しいプロパガンディストたち/第4章 心理学を応用したプロパガンダ/第5章 巨大化する企業と大衆の関係/第6章 プロパガンダと政治家のリーダーシップ/第7章 女性たちもプロパガンダを使って団結する/第8章 教師や学校だってプロパガンダを行うべきだ/第9章 芸術と現代ビジネスとプロパガンダ/第10章 プロパガンダのメカニズム―どのように伝わるか? 【著者情報】(「BOOK」データベースより) バーネイズ,エドワード(Bernays,Edward) 「広報・宣伝(PR)の父」と呼ばれるアメリカ人広報マン。1891年ウィーンで生まれ1995年に没したが、戦争宣伝から商品の売り込みまで、ありとあらゆる宣伝活動(プロパガンダ)に従事した。心理学者ジークムント・フロイトの甥であり、多様な心理学手法を駆使して世論操作、大衆の合意形成を行う 中田安彦(ナカタヤスヒコ) 1976年生まれ。早稲田大学卒業後、大手新聞社勤務を経て、副島国家戦略研究所(SNSI)研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ---------------- 実は、この本、Googleブックスにも一部掲載されています。 もちろん、全文じゃないけど、立ち読み感覚である程度の内容把握はできます。しかも、結論部分や「訳者解説」は全く掲載されていないから、その分はゼヒ読みたい、となる仕掛け付きですね。私は立ち読みもネットよりは紙ベースの書籍の方がいいけどね。 でも、上記引用した楽天の商品紹介よりも詳しい「目次」や訳者による「現代日本の読者へのまえがき」の一部なんかは読むことができますから、興味のある方は検索してみるといいかも・・です。 バーネイズは商品広告の仕事をしていただけでなく、第一次世界大戦当時にはアメリカの戦争遂行のための機関「全米広報委員会」にも参加していたそうですし、バーネイズの著作は、ナチス・ドイツの宣伝相ヨゼフ・ゲッペルスも愛読していたということですから、14日の日記でご紹介した保田卓也さんの『プロパガンダの解剖』で分析・紹介されていたプロパガンダ・ポスターもバーネイズの指導の下でつくられたものがありそうだし、ドイツや日本のポスターだって、バーネイズの影響下にあるものは多いでしょうね。 にほんブログ村 しっかし、うちのとろろ丼さんときたら、 「ゲッペルス」という名前に対して、まず「マグダの夫!」と反応するんですよ。 本当に「悪女好き」だこと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.16 19:04:28
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