カテゴリ:「歴史」を学ぶ
爆弾三勇士についての日記を書いていて、 『軍神 近代日本が生んだ「英雄」たちの奇跡』 山室建徳著 中公新書 2007年 税込み987円 以下に楽天ブックスより「内容情報」「目次」「著者情報」を引用します。 ----------------- 【内容情報】(「BOOK」データベースより) かつて「軍神」と呼ばれる存在があった。彼らは軍国主義的思潮の権化として意図的に生み出されたわけではない。日露戦争における廣瀬武夫少佐の例をみればわかる通り、戦争によって強まった日本人の一体感の中から、期せずして生み出されたのである。だが、昭和に入ると、日本人が共感できる軍神像は変化し、それは特攻作戦を精神的に支えるものとなる。本書は、軍神を鏡として戦前の日本社会の意識を照射する試みである。 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 軍神の誕生―廣瀬武夫と橘周太(旅順口閉塞作戦/廣瀬少佐の戦死/橘少佐の戦死/万世橋の廣瀬像)/第2章 明治の軍神―乃木希典(意想外のできごと/錯綜する評価/欧米諸国の目/士風頽廃への危機感/一つの時代の終わり/神社に祀られる軍神たち)/第3章 軍神にならなかった軍神―爆弾三勇士(新たな英雄の誕生/少年少女の熱狂/陸軍工兵中佐の異議/銅像になった三勇士)/第4章 昭和の軍神たち(地味な軍神たち/特別攻撃隊と空の軍神/山本元帥と山崎軍神部隊/軍神の終焉) 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 山室建徳(ヤマムロケントク) 1954(昭和29)年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。帝京大学理工学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -------------- まだ、ちゃんと読んでいないのですが、第3章に「軍神にならなかった軍神-爆弾三勇士」があります。豊富な資料とともに、この三勇士の戦死がなぜ突出した「軍国美談」として国民に熱狂的に受け入れられたのかの分析がなされており、なかなか興味深いです。 メディア・ミックスといっても、ネットはもちろんテレビもない時代、手段は限られているのですが、国や軍、そしてメディアの思惑をはるかに越えて、国民が自ら「美談」に反応し、積極的にコミットメントしていった様子がうかがえます。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.17 23:44:33
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