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カテゴリ:井出崎小百合(オープンハウス童楽)
こんにちは。イデザキです。
さて、わが街の小児医療のその後。 「私たちも地域医療について考えたい。 同じステージにのせてほしい」とあちこちで言っていたら 医師会が9月に行う救急医療に関する市民啓発セミナーの 実行委員に入れていただけることになりました。 「画期的なこと」だそうです。 さて、第1回目の実行委員会。 わが街の小児医療体制はほんとにもう システムと呼べないところまで来ていました。 昨年ある総合病院に常勤の医師がいなくなって 子どもの入院の受け入れができなくなり、 市内で子どもの入院の受け入れができる 総合病院はひとつとなりました。その病院の常勤医師は4人。 市内27167人(0~14歳19年度統計調査)の 子供たちの入院を支えています。もちろん、入院だけでなく、 昼間の外来診療も行った上で。 これに対して様々な対策が取られてはいますが、 実は、夜間の診療や日曜の診療を個人病院のひとりの 先生が支えていたりとシステムとは呼べない状況のようです。 その上、医療控除の枠が10月から拡大され、所得制限なしで 3歳までとなることに医師たちは危機感を持っています。 (わが街では現在0歳は所得制限なし。 それ以上は県規定「小学校就学前の児童の父母の 市町村民所得割の額の合計が136,700円以下の 世帯に医療費の助成」の通り。全国4位の水準) これ以上、診療が無料だからと夜も昼も 病院に駆け込むという患者が増えると、 この街の総合病院から小児科が撤退せざるを得ない状況だといいます。 この冬が山場。医師たちは、それまでにみんなが病院に来ないように(?) 脅しても脅し足りないし、今脅さなくていつ脅す!という勢いです。 いや、そんな、怖いっちゃ。 いくら脅しても小さな子どもを抱える親たちの不安が 取り除かれたり、働く環境が変わったり 意識が根本的に変わらないと この危機的状況は変わらないと思うのですが、 甘っちょろいでしょうか。 医師たちも、ついそんな言葉が出てきてしまうほどに、 ぎりぎりの状態でお仕事をされているのでしょう。 それにしても、なぜこの状況で医療控除拡大なんだ?と ちょっとこの街の選択に疑問を持ったりして。 そして今、當間さんのブログを読んでまた不安に・・・。 私の街の首長はマニフェストとして待機児童0を掲げ その達成度が一番高かったとの評価を受けています。 この4月からは求職中でも保育園に預けられることになりました。 確かに保育園の数も多少増えたのですが、それでもこんなに園児を増やして 保育の環境は大丈夫なのですかと尋ねたら、担当課は 「今までよりも子どもの人数が1.5倍くらいになっているところも あるけれど、国の基準の範囲内ですから」とのこと。 国の基準というのは、もちろん保育者の人数等もそうですが 子ども一人当たりの保育面積の話。 これから公立の24時間保育園実現も考えているみたいだけど 噂ばかりで全然見えてこない。どこまでがホント? もちろんそんなことばかりではないのだろうし 私たちもそういうことが目につきやすいのだろうけど 現場の状況よりも数字的なこと、箱モノ的なこと、わかりやすく評価しやすいことに ばかりにみえるその選択が何だか何もかも政治の材料にされている気がして。 そんなものなんですかね・・・。 こんな状況で基準を市町村になんていうことをきくと、ちょっとやっぱり不安。 私たちの声、ほんとに届くのかな。 医療の話に戻って・・・ とりあえず私たちができることとして、 子育て中の親たちと座談会を開き、ひとつひとつの不安を 一緒に解決する手だてを考えていく。 伝えるべきところには伝え、学ぶべきところは学び、変化すべきところは変化する。 まずは10月までと思うとちょっとどきどきしますが やってみようと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 22, 2008 12:01:33 PM
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