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カテゴリ:井出崎小百合(オープンハウス童楽)
こんにちわ。山口の井出崎です。
山口も寒い日が続いています。 みなさん、お元気で新年を迎えられましたか? さて、昨年秋、我が家ではアジア青年の船の青年2人を 日本でのホームステイ先として受け入れをしました。 たった2日間しか彼らは我が家に滞在しませんでしたが、 言葉が思うように通じないだけに、 挨拶の仕方、食事の仕方、歩き方、車の乗り降り、 その全てが彼らの人柄や彼らの国の文化、 そして大切にしていることがとてもシンプルに伝わってきました。 彼らと出会って特に感じたのは、子どもたちへの彼らの対応。 二人とも20代半ばの男性なのに、街角で子どもと出会うと必ず笑顔を向け、 声をかけようとします。うちの子どもたちも本当に大切にしてくれました。 かつて、日本も彼らのようにふるまう大人があふれる 世界に類を見ないくらい子どもに対して優しい国だったそうです。 しかし、現代の日本はどうでしょう? 先日もテレビで街中にある公園の遊具が撤去された ということが報道されていました。 理由は「子どもの声であってもある一定の大きさを 超えたら騒音になる」という裁判所の判断によるものでした。 そこに集まるこどもたちは皆携帯のゲームで座り込んで遊んでいました。 「なぜ、外なのにゲームで遊んでいるの?」と聞かれて 「ボール遊びはしちゃいけないし、うるさいって言われるから」と 答える子どもたち。 こんなことは何も都会の話だけではありません。 山口市内でも年に一度の運動会の開催をお知らせする煙火が 「うるさい」という理由であげられなくなったそうです。 すぐ近くにある大学の学祭も「うるさい」という理由で 今年は違う場所での開催となりました。 県内でも新設校を建てる話があっても地域住民の「ほこりっぽくなる」「うるさい」 などの理由による反対運動で最近は学校を建てることもままならない状況だそうです。 誰しも自分が子どもだった時、学生だった時 元気に学校生活を送ったり、運動会をしたり、羽目を外したり、 そういうことを地域の人たちが許し、支えてきて そして、またお互い様と次の子どもたちの成長を支える そういう地域力がかつてはあったはずなのにと思います。 街から子どもたちと子どもたちの育つ環境を排除し、 この国はどこに向かおうとしているのかなあと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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