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カテゴリ:コマームスタッフより
はじめまして、(株)コマームの松澤です。
事務局員、そして保育士として現場でも活動し、主におやこの遊びひろば、放課後子ども教室、児童センターなどにかかわっています。 コマームの今年のテーマは、つながりです。 日本では、少子化対策を推進している一方で、「公園の子どもの声がうるさい、ボール遊びが危ない。」「学校の運動会の音楽で、子どもがゆっくり昼寝をできない。」という大人達の声が聞こえてきます。 ひろばの対象年齢は0~3歳。参加者からのアンケートには、月齢によって部屋や時間帯を分けて欲しい、との記入があります。 子育て世代の中でさえ、自分の子どもの年齢以外の子を受け入れようとしない風潮が見えてきます。少し前の月齢が低かった頃の我が子を忘れ、何年か先の我が子を想像できないのです。 ひろばのスタッフは、異年齢で過ごす良さを保護者に伝え、年齢の違う子を持つ保護者同士のパイプ役になります。同じ空間を共有する事により、子育てのちょっと先輩ママの声に励まされたり、これからくる反抗期を予測し対応を学んだりします。 放課後子ども教室では、異年齢交流として乳児を持つ親子に遊びにきてもらいました。小学生と乳児のかかわりは、ある程度予想ができました。興味深かったのは乳児の母親の感想です。「今までは、小学生は怖いというイメージでした。」「こんなふうに遊んでいる姿を見ると、兄弟っていいなと思います。」 児童センターでは、年間を通して小中学生から高校生が中心となり作り上げるイベントがいくつかあります。年齢や学年の異なる相手を思いやり、認めるからこそ成功するイベントです。そこには地域の乳児からお年寄りまでの参加があります。小中学生や高校生は、参加者によっては兄姉のように頼もしく映り、または我が子の近い将来であったり幼かった我が子を思い出したりする存在になります。孫のように暖かく見守る方もいらっしゃいます。ボランティアの方々は、子ども達に慕われ生き生きと活躍し活動の場を広げて下さっています。 このような地域につながりのある場所では、公園の声も運動会の音も騒音ではなく元気な声であり活気のある音として、受け入れられるのではないでしょうか。 親の職業の多様化により、就業時間や休日も様々です。景気の低迷している現在、保護者が子どもの帰宅時間や長期休日に合わせた職業を選ぶ事は難しく、核家族が増え共働きの家庭が多い現状では、心配しながらも子どもだけで過ごさせる時間は増えています。 日々仕事をしながら、子どもが安心してのびのびと過ごせる居場所作りや、昔の裏路地的な遊び場の整備、そして、子ども達とかかわる専門性を持つ職員の育成が大切だと実感しています。 これらに行政の助成金等や多くの手が差し伸べられることにより、子育て世代が気持ちにゆとりをもって安心して子育てができる環境になる事と考えます。 子どもを取り巻く周囲の大人がそれぞれ役割を持つ事は、地域全体の活気につながります。 そしてこのような地域で育った子ども達は、成長し大人になり、自分達が受けたものを子ども達やお年寄りに還元し、地域のために生活する事でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 23, 2010 08:27:10 PM
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