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カテゴリ:愛媛・山里通信 鷲野陽子
愛媛の鷲野です。四国と言えば温暖な気候、瀬戸内の光る海、
ミカン山…というイメージでしょうか。 私の暮らす町は、太平洋側の高知県と瀬戸内海に続く愛媛県との境、 標高500~1000メートルに点在する集落で構成されています。 町とは名ばかり。 その実は[限界集落]という命名を日本で初めて拝受した、 四国山中の村々の集まりです。 西日本で一番高い山 石鎚山(標高1982M)が近く、 かつては四国の軽井沢とも言われていたとか…。 町内にはスキー場が2か所あって、 冬の体育授業でスキーに行くような寒いところです。 3月10日の朝6時。 いつものように窓から外を眺めると、ちらちらと雪が舞っていました。 3月に入ってからは、暖かい日が続いていて (もう梅の花も散りはじめてるし…)とすっかり油断していました。 あれよあれよという間に降り積もった雪は、午後には50センチに!! 学校から連絡が入った頃にはもう、 いつも通学している山道は雪で閉鎖寸前でした。 あわてて、なんとか連れて戻った子供たち。 息つく間もなくランドセルを放り投げ、とるものとりあえずまず除雪!! 長男(小5)、次男(年長)ともどもスキーウェアに着替えると、 さっそくお父さんの除雪作業手伝いに出ていきました。 放し飼いにしているニワトリたちが、 日暮れまでになんとか小屋にたどりつけるように。 それに、雪の間もえさやりに通えるように、 道をつけておかねばなりません。 (鶏は寒さには強いけど、脚が短いので雪は苦手です。 雪に溺れてしまうんですよ) 何より、この先何日続くかわからない冬日に備えて、 暖房用のまきを運び入れなくてはなりません。 まき小屋に続く道を確保しておくのは雪の日の必須です。 うちには女の子がいないので、 こんな風に子どもたちはみな外の仕事に出かけます。 日が暮れて家に戻るころ、 家をあったかくして冷えた体をあっためるご飯を準備したり、 冬場は特に、保存食を常備しておくのは、 主に母親の私の仕事。 山の暮らしでは自然と男女分業の支え合いが、 暮らしの中で自然とできてしまいます。 だれか一人欠けても大変なので、 お互いに感謝できるのかもしれません。 子どもの成長はイコール仕事する人が増える・・・ この森で暮らし始めてから そんなこともわかってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 18, 2010 09:02:17 PM
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