ビバ・ナース!
なんのこっちゃわからんけど、
友人から言われます。
「あんたってさ、
資格なかったら、ほんまに、ただの、
口やかましい大阪女やんっ!」
たしかにたしかーーーーに、そやねん。
持ってて良かった資格・免許、やね。
たしかにたしかーーーーに、そやねん。
金銭的な話でイヤやけど、時間給でも違うわ。
大阪の最低賃金って、762円やねん。
その3倍に近い時間給はもろてるわ。
ただねー、これ、困ったことがあるんよ。
キャリア? ちゅうか、
おまい、看護学校卒業したばっかりやろ、
そんな看護師と同じ時間給やねん。
注射、出来ません。
点滴のルート、わかりません。
心電図のとり方、知りません。
もたもた、モタモタ。
あんさぁ、
救急やねんで、
救急ちゅうのは時間との戦いやで。
いわゆるメディカルウォーやで(意味わかりませんが)
たしかにここはそんなに時間を争う患者は来いひん。
せいぜい、ナート(縫合)くらい。
ナートって何ですか? って聞いちゃむ?
それって何を準備したらいいんですか? って聞いちゃむ?
この前の新人看護師もそやった。
彼女には初体験のCPA(心停止)患者。
「挿管の準備しといてね」
はい? 何を準備したらいいんですか?
「そこの救急カートに入ってるよ」
は、はい。
5分後、救急車到着。
救急隊員 「レベル3ケタ、抹消冷感あり、サーチ測定不可、
既往は糖尿と、喘息、BS(血糖)32」
「低血糖やな」
・・・・・・・・・。
「低血糖症状やから、50プロツッカ(ブドウ糖)用意して」
つっか、ですか? 50ぷろ・・・・・。(50%のブドウ糖)
そのとき、当直医のすっとんきょうな声が、
「これなんやねん?!」
当直医の手にはグリセリン浣腸、それも120ミリが。
「浣腸、するんかー?
CPAに浣腸するんかー?」
昔、ドラクエで光の玉ってアイテムがあって、
ラスボスに何をやっても攻撃を跳ね返されて、
その時に、
まったく役にたたない商人がボソっ、と。
「勇者ちゃん、光の玉を使うのでわ?」
おおーーーーーっ!って、
こんな4コマ漫画あったわ。
今回は恐るべし逆バージョン。
「君、資格あるんだろ?」
ま、あたしもこんな時代があったなぁ、と。
毎回、勉強やね。勉強、勉強。
せやけど、浣腸はないでー。
ーーーーーーーーーーーーーーー
誰もが 無限の可能性を
抱きしめて 生まれてきたんでしょう? ねぇ。
僕にも 誰かを 愛せると
その手を 重ねて 知らせて
さりげない言葉で ささやいて
あなたのすべてが 僕の衝動