暑気払? 『面白南極料理人』
面白南極料理人 西村淳(新潮文庫)アラスジ:人類在住最寒の地、南極ドーム基地。標高3,800m、平均気温-57℃。第38次越冬隊の一員として、この極限の地で1年間を過ごしたタフなおっさんによる、涙と笑いの記録であるwえー、毎日お暑うございます。って言っても、暑いの嫌いじゃあないですがね。どうせ、昼日中は屋内に篭ってるんでw幸か不幸か、夏バテで食欲が落ちたなんて経験ないんだよなぁ。それどころか、今のシーズンは我が最愛の枝豆ちゃん食べ放題で、寧ろ太りそうな勢いだ。ってか、確実に蛋白値は危ないだろう。プリン体過剰摂取で、将来通風が怖いかも。それでも、枝豆ちゃんとの激愛は止められないんだけどね。っと、枝豆loveについて語ってたら切りがないや。閑話休題。あちーし、図書館から借りてきた本を読む気力も湧かない。う、そうだ。レンタルDVDもソロソロ…ううむ、ギリギリにならなきゃその気にならない性格、どうにかしなきゃなぁ。こう言う時は、“軽めのものをカンフル剤に”と本棚からひっぱりだした一冊。ウン、南極の話だもんね。これ以上涼しい処はないや。と、暑気払がてら、久々に読んでみたのだけど、ウッカリしてたわ。寒い場所の話だからって、涼しげな内容とは限らないんですよね。えー、寧ろ、暑っ苦しいかも…なんたってこの越冬隊の面々、極寒の地にも関わらず元気ゲンキ。“ちょっとでも油断したら死ぬるぞ”な南極で、決死野球はするわ、世界最高温度差露天ブロをやるわ、もう滅茶苦茶するする。で、食事は目の玉が飛び出そうな高級食材を、惜しげもなく食べる食べる食べる。ついでに、摂取したるアルコールの量たるや…よく日本に帰ってこられたなぁとしか、言い様がないw極限状態で生き残れる人間は、彼らのような開き直った強さがなきゃダメなんだろう。限られた住空間、過酷な労働、狭い人間関係。そして、ドームの外は氷、氷、氷。考えうる限り、最悪の環境のなかで、人はこれだけ頑張れるんだよなぁ。赤裸々な本音も飛び出すが、気取りのない筆者の人柄と、地に足がついた堅実な目線で語られているので、読んでいて気分爽快になれる。でも、物凄いメニューのオンパレードに最初空腹感を覚え、読み続けるうちに気分だけ満腹になっちゃって、げんなりするオマケもあるけどね。手軽に読めるし、面白いです。まぁ、暑気払になったかとと言われると…いやぁ、暑いっすねw