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カテゴリ:シェフの思想
昨日 コンクールでホテルのスタッフが素晴らしい成績を収めました。
そこで フランス料理をもういちど 技術的な面、歴史的な面から 考えてみようと思います 世界に名だたる"美食の国"として知られるフランス。しかし14、15世紀頃までは、王侯貴族も手づかみで食事をする、ヨーロッパの野蛮な一地方のひとつだった。 時を同じくして 大航海時代によって ヨーロッパ以外の地域からイロイロな食材がヨーロッパにもたらされました すべてが変わったのは、イタリア・フィレンツェの貴族メディチ(メディシス)家の娘カトリーヌと、フランス王室のアンリ2世の婚礼がきっかけ。16世紀当時、世界の文化的な中心地だったフィレンツェから、カトリーヌがフランスに連れて来た料理人や料理作法が、今日のような美食をフランスにもたらしたといいます。 そして、フランス王朝が栄華をきわめたルイ王朝の頃には、宮廷貴族たちが優秀な料理人を雇って、厳選食材や珍味を使った料理を競って作らせるようになり、フランスの美食文化が開花しました。 1789年 フランス革命によって 貴族達が雇って 優秀な料理人が街で商売をはじめたのが 今日のフランス料理のベースになりました。 私が常に考えるのは 基本です。 「料理というのは新しければよいのではなく、根底にクラシックがあり、そのうえで時代とともに変わるものです」「クラシックの基礎を大切にはしている。それがないと発展性がない」「料理自体に対するアプローチは、まずクラシックなもの。そのうえで自分自身を出そうとしている」「設備が新しくても、料理は新しいテクニックを使うわけではない。伝統は伝統です。 と言う事です。 コースで食べるような 形式が確立されたのも18世紀になってからです。 華やかな表面だけを追い求めても 基本が無いと 長続きしません 華やかなコンクール結果に左右されることなく スタッフには しっかりと土台を作ってほしいものですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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