掌の砂、流れる雲、それから。

この人が｢Beat　it｣を発売してから
それまでＭＴＶでは暗黙のタブーとされている
｢黒人のＰＶは流さない｣を破らざるを得なくなった。

その後の｢スリラー｣(すぐにスペルが思い出せない＿|￣|○)、あれは今観ても新しい、
映画的なＰＶ作りと、
世界的に彼の名前を知らしめる大ヒットになった。

でも、それから後、理不尽な裁判に大きく巻き込まれる事にもなるんだけど。
一生懸命努力して、人の見てない所でもダンスや歌の練習をして
築き上げた地位に群がるハイエナみたいな連中に
鎧のように心を閉ざすしかなかった。

あの人は空気みたいな存在だった、あまりにも凄すぎて。
音楽シ－ンでは、そんな感じじゃないのかな…？

私は知らなかったんだけど
肌が段々、白くなる病気に罹っていたんだね
今の美容整形技術でも、そんなの不可能らしいし。
鼻と顎は整形してたみたいだけど
それも今の芸能界じゃ「ふーん、それで？」のレベルだろう。

児童性的虐待だって、裁判で無罪になってる。
大体、向こうは異性の自分の子供と一緒にお風呂に入ったり
そんなんで「虐待」とか言われる地域柄でもあるのだから
日本での価値観を合わせて考えるのは不自然だろうと、私は思う。

何が言いたいんかというと
彼ほどの努力の人、見たことない。
そして
有り余る金銭を持ちながら
身を挺して差別と戦い
子供しか信じられない位に心がボロボロになって行った人の事は
皮肉であっても傷つける言葉は言っちゃいけない、って事だ。
亡くなった後でも。

孤独だったんだろうなあ、この人、いつもそんなイメージが付きまとうんだよね。

最期の瞬間も、誰も看取ってくれる人がいなかったらしい。

歌ってる時、ダンスしている時のクールな表情と
ＭＣの時のはにかんだ笑顔が印象的な人だと思う。

あんな人は、もう二度と現れないだろう。
レストインピース　ゆっくり休んで下さい…。