カテゴリ:寺
お盆は、年中行事の中でもお正月についで重要なもの。 盆の入りの朝には、祖先を供養する精霊棚をつくり、夕方には迎え火を焚く。 マコモを敷いた精霊棚には、お位牌や香炉、 キキョウなどの盆花、季節の野菜や果物、精進料理やお団子というお供えのほかに、 きゅうりやナスに割り箸で4本の足をつけ、馬や牛に見立てたものを飾る。 これが、とてもいい。 祖先の霊が、馬に乗ってやってきて、牛に荷物を積んで帰っていく という言い伝えから来たものだそうな。
寺には、夕方になると、お墓参りの家族連れが次々といらっしゃる。 この辺では13日に、お墓にスイカをお供えする習慣がある。 スイカをお供えし、お墓の前で迎え火を焚いて、その火を提灯で自宅まで持ち帰る。 軒先に提灯をつるし、ご先祖様や身近な故人の霊をお迎えする。 今では、簡略化されて、自宅で迎え火を焚くだけ、提灯をつるすだけ、何にもしない、 中には、お墓参りにも行かないという方もいらっしゃる。
久しぶりに顔を合わせたもの同士、何やかんやと語らいながら、 提灯片手に家路に着く、という景色は、ホントに風流でいいものです。 こんな景色をこれからも長く、伝えていきたいと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.08.14 08:12:35
コメント(0) | コメントを書く |