大茶会
ふーっ。やっと終わりました。大事なプレゼンが火曜日に控えているというのに、日曜日まるごと仕事から離れて、お茶会のお手伝いさんです。場所は旧中村邸。中村記念美術館という茶道の美術館に隣接するお茶室です。 1回のお茶席で40名前後、14回転しました。さすがにへとへとです。6人のお手前兼お運びさんが、2.5回転。私は運良く?2回のお手前でした。大変なのは午前中です。熱心なお客様は、午前中にいらっしゃいます。朝一番から5~6席目あたりに、立派な先生やお茶の世界の方、またはお茶の心得のある方がドドドといらっしゃるので、集中力もいつもより増して、がんばります。(でも、緊張で手が震えたり(^_^;。そんなこんなで頭真っ白になりやすい…)お昼はお茶のお稽古されている方や、観光客の方などで、かなりリラックスした雰囲気になるんですけどね…。今日は私、自分に20点です!だけど、お手前はお稽古の成果が出せました。手順の間違えもほぼ無く(…はず。)、落ち着いてお手前できました♪先生のおかげ…土曜日も、その前の土曜日も、先生は私に2回ずつお稽古をつけてくださいましたから。ワガママ言いました。快くお稽古を付けてくださった先生に感謝です。しかも、今日は着付けもお願いしてしまいました。マイナス点は、まず第一に着付けです。だって、忘れ物してきたのです。それは半襟。朝6時、半襟を除く着物一式を先生のお宅で広げ、先生に一言ぐさり。「前日にちゃんとチェックしないとダメよ!」…そりゃそうだ…。長襦袢をクリーニングに出したままにしてあったのも×だったけど、半襟を別の所に保管して置いたら、どこにいったのか行方不明。半襟を前日に付けなかったのが一番×でした。実は半襟を付け忘れたのはこれが2回目。恥ずかしかったです。情けなかったです。いい加減に暮らしているのが露呈してしまいました。しかも、私の長襦袢は母のおさがり。丈もゆきもちょっと大きいのです。その上、着物は先生からのおさがりで、私にピッタリ~少し小さめ?というサイズ。袖口から、襦袢が出るし、袖の中で襦袢がゴロゴロと丸まっているし、悲しかったです。この時期だと一重の着物になるのですが、着物を着ない私にとって、合わせの着物が2点あるだけで、(しかも母親のもの)まさか最初に購入する一着の着物が一重になるはずもなく。そのような理由で、先生に頂いた一重が、このシーズンの一張羅になります。当然、半襟が無いので衿芯も入れられず、抜き衿はぴしっとしないし…(ただし、冬物の白い長襦袢だったので、衿に厚みがあり、傍目には半襟が付いていないことは、わからなかったみたい。)ああ。せめて自分の体にあった長襦袢を買わないと…。せめて自分で前夜に半襟を縫わないと…。何も知らない、何も出来ない自分に腹が立ちました。 鳥飛ぶ姿が豪華な御棗です。隣にあるのはふたおき。焼物なのに華奢で軽い、繊細なふたおきです。 水屋で。たくさん並ぶお茶碗たち…。壮観だったのでちょっと撮影してしまいました。 金沢の名前の由来となった、金城霊澤(きんじょうれいたく)にて、二日前にお水取りが行われました。ここは、現在も水が湧き出ています。無知で恥ずかしいのですが、百万石茶会ではこのお水を取り、茶会を開く…と言うことを、今日知りました。ああ…お手前を間違えずにやりゃいいってもんじゃないんです。頭ではわかっていたけど、実感しました。自分が無知で、未熟だと言うことを。そういう自分に、これから頑張れ、という気持を込めて、厳しいマイナス点をプレゼントです。もっと勉強しなければなりません。お茶のことも、金沢のことも、着物のことも、人間関係も。