昨日仕事が休みで何気なく御飯を食べながら
世界丸見えテレビ特捜部をみていたら
「今日の特集は、マレーシアマンタナニ島の ジュゴンと少年の触れ合いです」
という言葉が
「えー聞いてないよー、事前に言ってよー」と思いましたが
まさに、それはあのマンタナニ島。
マンタナニ大の村の少年ディンとジュゴンの心温まる友情の物語でした。
ディンは学校をさぼって、ある日木のカヌーで海を漕いでいると
大きな海洋生物が近づいてきて、カヌーに接近し抱きついてきます。
彼はその生物としばらく遊び、翌日もそのまた翌日も遊びます。
その生物はディンのカヌーを漕ぐ音が近づいてくると自然とディンだとわかり近づいてくるまでになり、一緒に毎日海で遊びました。
その生物とは後にディンが村のカヌー職人で、海のことや生物などのことに詳しい
人に聞いたところジュゴンという海洋哺乳類でした。
デュゴンはマレー語のデュユン=海の貴婦人からきており
海洋哺乳類では唯一の草食、海草を食べています。
たしかに、マンタナニ島の周辺の浅い海には海草が生い茂っており、それをジュゴンが食べているのだとわかります。
ジュゴンは珍しい生物で見ることが難しい、めったにみられないことから
人魚伝説のもとになったり、数々の伝説が残っている生物です。
ちなみに近縁種のマナティーとの違いは大きな違いは
尻尾の形、寝かただそうです
ジュゴンは尻尾が三角形、うつぶせに寝るのにたいし
マナティーは尻尾がしゃもじ型。仰向けに寝るそうです。
ディンはジュゴンをみたことをカヌー職人に伝えると
「君はすごく幸運だ、ジュゴンはめったに見られないからね」と
聞かされます。
このドキュメンタリーがいつ撮られたかはわかりませんが、
3、4年前まではわりと頻繁にジュゴンがみられたらしいのですが、
それ以来目撃例がほとんどありません。
このドキュメンタリーによると、ダイナマイト漁をきっかけに生態系がねこそぎ破壊され
漁獲量が激減し。ジュゴンもその音に驚き逃げ、生態系も壊されていったのでジュゴンがいなくなったということをにおわせています。
ダイナマイト漁をねこそぎしていた人々はその後、逮捕されたが、
ディンはそれ以来ジュゴンと出会うことはなくなり、
一年後にやっと近くの無人島(カヌーで行ったら遠いですが)
マンタナニ小の近くの海で同じジュゴンに再会しています。
向こうもディンに気が付き再会を喜びましたが、その再会もつかのま
その尻尾に傷があるジュゴンは、パートナーをみつけており
数頭の群れを作っていたのでした。
ジュゴンは本来は群れで生活しているらしく、時には数百頭の群れで行動するそうです。
そのジュゴンは群れから離れ一人孤独に暮らしていたところ、ディンに出会ったようです。
別れの日がおとずれ大人への階段をそれぞれ歩むという形で物語は終わります。
僕も去年の7月末一匹のジュゴンに出会っています。
水底で動かない大きな海洋生物は最初イルカかと思いましたが
すぐに違うとわかりました。
今思うと、彼はうつぶせで水底で寝ていたのかなと思います。
その後も何回も目撃例がありますが、いずれも一匹のみだったので
たしかこの時も数日間天気が悪く、嵐の後だったので、群れからはぐれてしまった
孤独なこのドキュメンタリーのようなジュゴンだったのかなと思います。
数か月して、そのジュゴンの目撃談がピッタリなくなってしまったので、
彼もまたパートナーや仲間もみつけたのだなと今はふと安心した気持ちです。
僕がジュゴンに出会った時も数年ぶりに見つかり、その一番最初にみるという偶然
昨日もみるつもりはなかったけど、たまたまお腹が異常にすいて
急遽御飯を作りついでに見ていたテレビの中でまさか、マンタナニ島とジュゴンが!
そもそもマンタナニに行くことになったのも、たまたまミクシーで別件で出会った人が
旅行で行った地コタキナバルで、ある人を紹介してくれ。
その人がマンタナニでリゾートを建てるから手伝ってくれという偶然の偶然が重なりあってその地に足を踏み入れることになった。
人生とはそういう偶然を装って何か見えない力に動かされながら進行していく一面もあって、そういう時は素直に流されていくことも大切だと思う。
ここで得た何かはきっとこの先役に立つものであるし、この時も何かしらの自分の役割はあったのだと思う。
マンタナニ島、ジュゴンが語りかけてきた無言のメッセージをこれから少しづつ
自分の血、肉、骨とし、これからも自分の本当の役割、使命というものを演じていければと思う。