シキホール滞在最終日。 ゆっくり仲間内でダイビングができるかと思っていたらそうはいかないシキホール!今度はポーランド人のカップルがダイビングをやりたいんだけど、彼女の方が不安、ライセンスは持ってるんだけど取ったのが二年前で自信がないという、
何故だかまたわたくしが借り出されそのカップルの話しを聞くことに。
ポーランドは二回行っているし友達も何人かいるので、どこが良かったかやポーランドの話しで盛り上がる。彼氏は柔道と空手をやっていて日本のことにもすごく興味があり、空手や柔道の稽古の時に使う変な日本語を操る。
一方彼女はすごく繊細な心の持ち主なようで、いろいろとあれこれ考えてしまいすごく不安になっている。 こうなったらどうすればいいのか、あれは大丈夫かあれはどうだったか、などなど。
おっす!といきたいところだが、彼女はどちらかというと体育会系とは真逆な感じ。
いろいろ話をしたら、ダイビングやりたい!あなたが一緒に潜ってくれるんでしょ?
あなたがガイドだったらやるわってことになってしまい。嬉しいんだかかなしいんだか最終日も仕事になってしまった。とほほ
今日も海はきれい、天気も穏やか、だが彼女の顔は強張っている
彼氏はまったく平気そうで、武道の達人のような落ち着きぶり、いまにも瞑想をはじめそうだ。
彼女は最初のとっかかりだけ不安を取り除いてやり、海の記憶、潜った記憶が少しでも戻れば後は問題なくダイビングができるそう僕はよんだ、
最初はすごく不安を感じ案の上呼吸の苦しさ、マスクに水が入る違和感をうったえた。
が、そういうものなのだというあきらめを植え付けることと、私にまかせて欲しい危険はない、海はこんなにもきれいで、すべてを受け入れてくれる
あなたがただ身をまかせるだけ、不安や危険はただあなたの自分自身の中にあり、
自分が作りだしているもの、本当の世界を、周りを見てみなさいという気を送っていたら(海の中なので話せないのでいつも目や、思念のようなものを相手に送る、不思議と届く)
ある瞬間からポンとふっきれたようで、私できる!大丈夫だこの世界はとなった。
自分で自分が納得したらあとは早い、その後は問題なくダイビングができ
素晴らしい世界を楽しんだ。
不思議なものでできてしまうと、あれだけ粘って強情にすらなって
怖がって抵抗していたものがなんだったんだ?という感じがするのか、
みんなダイビングを終えると不思議と笑ってしまう。ふきだしてしまう人もいる
心の底からおかしいとはまさにこのこと、welcome to real life. Welcome to this world
なのである。 どこかへ行っていたのである。 自分という世界へ
そういう時はおかえり!と心の中で声をかける。
この二人も無事楽しんでくれたようで、またダイビングを一緒にしたいので
連絡先を教えてくれと言われた。
今日は最終日、しかもポーランド人の彼氏が3回目もダイビングをしたいと言ったので
予定よりもだいぶ遅れてリゾートに戻ってきた
今日の夜行フェリーでセブに戻ることになっていて、その時間まで余裕があまりない、
着替えて、自分の器材をつめて急いで夜御飯を食べ、帰る準備をする
原田さんご夫妻にお礼とお別れを言い、リゾートのお客さんみんなに挨拶をして周る。
スタッフみんなが笑顔で見送ってくれる、またねー、次はいつ来るの?
今回もなかなか濃い滞在だった。
自分の楽園を建てたらこんな感じにしたいな、こんな感じなのかなというのがシュミレーションできた感じがする。
やっぱりダイビング、海はいいな
日本人だけではなく、世界中いろいろな人をよびたいな、子供も大人もみんなが楽しめるような空間が欲しいな
たとえお金をもらえなくてもやりたいやれる仕事(実際に今回そうだった)、みんなが笑顔になれ自分も不思議と笑顔になれること、ありがとうが自然と溢れる場
やっぱりそういうことをやっていきたいとつくづく思った。
別れ際、マイケルに比べるとあまり話さなく、同じプロとしての立場からすると僕が来たことによって面白くない部分も多少なりともあったとは思うのだが,ここのリゾートのダイブマスターのサルディーから、手作りの指し棒をもらった。
ダイビングのプロはどっちかというと職人気質の人が多かったり、それぞれ独自の世界観や楽しませ方なのがあって、ライバル的なこともあるし、ましてやインストラクターの僕に対して良い感情を持たない人もいるので、このプレゼントにはすごく感動した、
しかも自ら作ってくれたなんて
「これを使ってくれ、俺が作ったんだ。また来いよ、ダイビングしよう」
あまり口数が多くないサルディーのちょっと照れ笑いを浮かべながら話す、言葉短かな最後の言葉にぐっときた。
彼もまた楽しんでくれたんだな
ダイビング、海の世界はいいものだ
海という大きな世界の中、みんなが一つになれた