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カテゴリ:カリブ海への旅
サンホセの朝は思っていたよりも寒く、まだ体調が万全ではない僕は
当初の予定では今日、コスタリカの最後の秘境と言われているコルコバード国立公園に行きその後なんとか国立公園に行く予定であったが、 それはきついと判断し、わりと近くアクセスも良いマヌエルアントニオ国立公園に最初に行って体調を整えることにした。 ホテルでタクシーを呼んでもらい、バス亭まで行ってもらうのだが、ここからあるショッキングな現実が露わになってくる、コスタリカは観光立国でエコツーリズムの先進国と歌われているので勝手に英語がバンバン通じる国だと思いこんでいたが、ところがどっこい!ホテルや観光地の一部では通じるがこれがなかなかどうしてまったく通じないことがほとんど!! 呼んでもらったタクシーの運ちゃんがまず英語がまったく通じないのだ。 そして追い打ちをかけるように、地球の歩き方改め迷い方に書かれていたバスターミナルは今は違うところに移っているらしく、それすらも知らなくしかも何を言っているのかわからないので、どんどん地図とは違うところに連れていかれる二人 この運ちゃんなかなか親切だったようで、わざわざ無線で確認したり、バスターミナルの人にマヌエルアントニオ行くよね?っと確認までしてくれた。 おー着いた―と喜ぶ二人だったがそんなに人生は甘くなく、 チケットを買う窓口の人もスペイン語オンリー、本当にこのチケットでいいのか? という不満が常に付きまとう。 これから中米を旅して行くのになんといっても旅行客の大半はアメリカ人やカナダ人だから英語通じるだろーと高をくくっていた僕は、ことごとく裏切られ遂には開き直り、スペイン語の面白さに気づいていくのだが まったくスペイン語がわからなかったわけではないのだ 昔取ったきねづか?かよくわからないが、フィリピンの公用語タガログ語や、特に僕が現地の人になんだーフィリピン人なんだね!と間違われるくらい話せるヴィサヤ語は スペイン植民地時代のなごりでスペイン語がいろいろなところに混ざっている、数字や曜日、時間はほぼ同じで、これスペイン語だったんだと日々新たな発見があるぐらいけっこうスペイン語が混じっているので、そのフィリピンの言葉から来る怪しい 単語の羅列エスパニョールで何とか乗り切ることができるのである。 バスのチケットを買うのにも時間や料金は数字なのでわかるし、どのくらいの時間かかるかや何時に出発するかなども確認できるのである。 フィリピンで働いていてよかったーとこの時つくづく思った。 近いと行ってもマニュエルアントニオ国立公園までは4時間近くかかる サンホセを出るとどんどん山を下り、太平洋の方に森に向かい進んで行くので、だんだん 気温が上がり天気もよくなってきて、1時間ちょっと走ったら半袖でちょうど良い気候になってきた。 やっぱりこれだよなーー、きたっーーーーーー!!と体調が一気に回復してきた。 南国育ちの僕にはこの気候が一番肌に合っている。 とはいえ、移動中は言葉もわからないし、どこで止まるかもわからないので トイレの心配もあり、ほとんど飲まず食わずでいるようにしている。 バスは順調に進みエアコンはまったく効かないがそれが僕らにとっては幸いで3時間半をすぎたあたりでどうやら国立公園のすぐ近くまできた。 中米全体で言えるが、バスはだいたいどんな時でも出発が15分から30分は平気で遅れるが到着はけっこう定刻通り到着するという不思議なもの、遅れることを見込んでの到着時間の設定なのか、到着時間に合わせてわざと出発時間を遅くしているのか謎である。 だがこの時はまだアメリカン航空の怨念が残っていたのか、あと20分ほどで到着というところでバスが原因不明のアクシデントで止まってしまった。 運ちゃんが裸になり懸命になおしているようだが、あきらめがかなり早くすぐにあきらめてバスの中に戻り寝てしまった。 ここからどうすればいいんだと呆然としていると、英語が話せるおそらくゲイのカップルの片方のゲイが今の状況がつかめているかい?と話しかけてくれた。 一瞬お前ら二人のことか?と頭の中がいらぬ方向に向かってしまったが、我に返って よくわからないと尋ねると、他のバスを呼んでくれてそのバスが向かってきているから ここで待っていろとのこと。 この二人はどっちがどっちの役なのかなーとかいらぬことを考えながら待っていたら バスが来て、すんなりと目的地に着いた。 いきなり目の前に太平洋が広がる白い砂浜のビーチがどーーんと広がり おーーーついに来たぞ―――とテンションが上がったが、まずは今夜の寝どこ探し 歩いていると東南アジアにもよくいる、ホテル紹介人が。 ホテルを紹介してそのホテルからマージンをもらういわば一人独立ホテル代理店 いつもなら無視するか断わるが、このおっさんしつこくそして、スペイン語通じないのもおかまいなしに普通に話しかけて来る、何故だかいやらしさがまったくなく、笑顔が素敵なツワモノおじさん。 しょうがないから紹介してもらうホテルまでついて行くことに、それにしても 4時間前までいたサンホセとはうってかわり、あつい!!少々暑すぎる 今回の旅行は僕が、すべてのコーディネートや通訳、ダイビングでの安全管理などなど をやるので、母がお金を出してくれることになっていて そこまで貧乏旅行でなくても良いはずなのだが、バックパックを二人ともしょっているからか、身なりなのか、おじさんいきなりドミトリーがある一番安いクラスのゲストハウスを紹介する。 母と旅をしていて、ドミトリーはないだろうと思ったが この後の旅でも度々教えてもらったり紹介してもらう宿はかなりの安宿ばかりなのである。 貧乏旅行が体全体、オーラにも染みついちゃったのかな―と、毎回思った。 決めたホテルはなんと、国立公園の入り口の目の前で国立公園の名前がついたホテル。 割引を希望したら、いきなりスペイン語になって、数字なら得意な僕はすんなりと割引をさせた。 が一日目はおっさんにマージンを払わないとダメだから割引できないんだごめんよとあっさり、おっさんもごめんねとにっこり みんな正直でよろしい!と即決二日目から5ドル割引してもらった。 暑い中けっこうな距離を歩き付き合ってくれたおっさん最後にチップとか言われると思ったら、まったく何も言わなく笑顔でありがとうと固い握手をかわして別れた。 本当に良い人だったんだな―と 移動が終わり、断食明けのイスラム教徒のように、即効水を飲み、近くのレストランで待ちに待った昼食をとった。 今思うとコスタリカの観光地は他の中米諸国やメキシコと比べても物価が高く、最初の目的地だからすんなり払っていたが、一番最後だったら高いなーと思っていたと思う。 料理もメキシコやグアテマラに比べて種類が少なく、工夫がなく 自然遺産や動植物の観光資源でもっているが、自国の文化をもっと発見、盛り上げていかないと飽きられてしまうなと思った。 いろいろな人種が混じり合い、いろいろな新しい文化が交錯しているのは面白いのだが、まとまりがなく、一つの国としての文化、歴史ある独自の文化が少ないようで欧米諸国に観光地なども合わせている、独自の面白味にかけていると思った。 フィリピンにもまったく同じことが言えるのだが、コスタリカは自然遺産が豊富な分そういうところのアンバランス差が特に僕には感じられる。 日本人やアジア人の旅行者をあまり見かけない、バックパッカーはほぼいない、ヨーロッパのバックパッカ―も比較的他の国に比べて少ないのはそういうこともあるのかなと思った。 しかし、そのお得意の自然遺産は素晴らしいものであり、その素晴らしさをこれからまじまじと見せつけられることとなる。 どうだアンバランスで悪いか! これがうちの売りだ、気に入らないのだったら来なくてもいいよー、と言わんばかりの動植物のオンパレード、メリーゴーランド? 次回からは写真も交えて紹介していこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年03月03日 12時42分09秒
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