コスメル島と優雅な仲間達
東京は初夏の心地良い日が続き、これから梅雨を越したら海のシーズンがやってきます。 僕はこれからやってくる夏の予感に胸を躍らせながらも相変わらず就職活動をしていて社会の荒波にもまれています。 もうすぐやってくる夏、夏がこんなにも待ち遠しいものなんて、、、、 さて、常夏のきらめく太陽と神々しいばかりに美しい海を有するメキシコカリブに戻りましょう。 まさに神の領域と呼ぶにふさわしいセノ―テでダイビングを満喫した二人は、出会った人誰もが絶賛する海、コスメル島でのダイビングに挑みました。 ホンジュラス、ベリーズとカリブ海で潜り北上してきた二人ですが、コスメルはまた別格と聞きまたさらなる高みへ挑戦してきました。 僕らが泊まるプエルデルカルメンからフェリーで45分、コスメル島にたどり着きました。 やはり世界に名だたる高級リゾート雰囲気が違います。 しかし、プエルデルカルメンで予約したダイビングショップは予想に反しボロイ、汚い、 船はまともだがガイドがやたら音楽をかけて一人でサルサを踊りまくるっている変な奴。 船はどうやら借り物らしく、私物であろう車はたまに変な奇声をあげるというクラシックな品物(つまりボロイ)高級感のへったくれもない。しかし海はきれいだ。 今までのカリビアンブルーも素晴らしかったがさらに、透き通っていて水色が濃い印象。 太平洋やインド洋のいわゆる青とは対照的で青ではない、むしろ水色、より白に近い印象。 正直ホンジュラス、ベリーズと潜りカリブ海では生物がそこまで多くはないので、ほぼ網羅して、飽きてきていたのでカリブはもういいよーと思っていたが、コスメルの生物はまた違い、さらに種類も多い。 このきれいな水の色に見事にマッチしていてさらに美しさを強調しているフエダイの仲間,透明感と清潔感がある美女達 それとは対照的な何とも言えない地味な色合いとおちゃめな姿。このコスメルの海だから ものすごく目立つ。 お笑い芸人的な立場なのであろうか? ウツボまでちょっとおしゃれなコスメル、太平洋のように大口をあけないでちょっとしか口をあけない威嚇も育ちの良さを感じます。 名前はわかりませんが、このブルーがすごく映えて泳いでいると視界にチラチラと映り気になってしまう可愛い子、口とヒレの黄色のアクセントがまた男心をくすぐります。 東洋人ダイバーは珍しいのか一匹の巨大バラク―ダがどんどん近づいてきます。めちぇめちゃ近く、やはりこのするどい歯を間近で見せられると怖くなります。 海の中なので当たり前と言えば当たり前だが、無言の威圧はこっちも負けていません。 この目力! 「おひけえなすってーー!」 「我こそはコスメルの巨大ヤドカリなりー」 なんとも夢のように美しい風景、すべてが美しく光り輝いている。 水の中という人間にとって不便な世界にいるとは思えない、むしろそんなことすら忘れてしまえるような素晴らしい世界。そんな世界にいると陸上で過ごしていたことなど忘れてしまい、まさに今この時この場所を楽しむ瞬間に出会える。 時をたつのを忘れ、ただ刻一刻と過ぎていくその時を忘れるように楽しむ。 その時とは地上に戻る時間、シンデレラのようにその時が来れば人間として陸上に戻りざるをえない。 陸上に戻るとまたうるさいサルサの音が聞こえる、誰も見ていないのに一人寂しく踊り狂うガイドがいる。(本人はまったく気にしていないが) シンデレラの現実はやはり残酷なものだった。