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2014年05月25日
カテゴリ：ダイビングサイト新開拓
朝の目覚めはどちらかというと最低だったが、太陽の光がありがたく 暖かいのは本当に人の心を幸せにしてくれる。 海の野郎ども一行は次の島目指して帆を進めた。 次の目的地はアリグアイ島！ミンダナオ島の切り立つ山並みが眼前に近づいてきてかなり遠くまで来たことを感じさせる。 アリグアイ島は島近辺での漁業は禁止されているし、大きな魚がいるはずだからきっと今度は大丈夫！「そうだ！そうだー！！」とキャプテンをはじめ みんなが気を使ってくれる。 思っていたよりも少し遠かったアリグアイ島に到着。 やはり白砂のビーチがきれい、例のごとく上陸し 村長に挨拶＆寄付を渡しに行く。  よーーし今度こそは、「わーーーきれいーー、なんじゃこりゃーーすごい、 遠くまで来た甲斐があったなーー」と言ってみたい！ 一本目Go! 流れがけっこうあるが、ずーーーーと珊瑚も何もない平地のスロープを 流れにまかせてずーーと流れていく、ここは多摩川沿いか！と突っ込みたくなる風景、ほぼ何もいない。 何故だかウミスズメが多く、しかも何故か逃げなく容易に触れちゃう、誰もいなくて寂しいのかお前も？ かなり流されたら少しましなところになり、珊瑚が美しい地帯に 迷い込む。 何だこのギャップは！やればできるじゃないか！ それとも流され過ぎて地球半周ぐらいしちゃったかな？  期待がじょじょに高まっていく感じ、回を重ねるごとに盛り上がっていく ドラマのように、倍返し、１０倍返し、「お前は１００倍返しだー！」 のようにアリグアイ島のダイビングは回を重ねる度に面白くなっていった。 ２本目は普通に良い感じ。 待ち望んでいた珊瑚の群生、生物達の種類の多さ 透明度の良さ。 ただ、、、それではここフィリピンでは普通のことなのだ。 他の国ではこれで十分であろうが、世界一のサンゴ礁の種類、群生と 生物層を誇るフィリピンでは残念ながらこれではいたって普通なのである。 それが証拠に、フィリピンの中でも一位、二位を争う有名ポイントがひしめく ドゥマゲッティーで長年ダイビングガイドをやっているこの人は飽きてきてしまったのである、、、、、  ３度目の正直３本目！ ポイントは島の逆側にかえて、いざ勝負！ ここは現在保護区としてもっとも力を入れて守っているところだという 期待大！しかも流れもなかなかある！ 入った瞬間息を呑んだ！ 海の中の透明感（透明度ともまた違う）珊瑚の種類、数、生物の数、種類 光の入り方（僕が使っているライトなし旧式水中デジカメにはこれが命） 大きめの魚、魚たちの群れ、すべてが整っている！ これだ、これが俺が求めていたものだ！！  心地良い流れに乗りながら極上の景色の中を進んでいく ロウニンアジの２Ｍ近い超巨大老魚が一匹孤独に目の前を横切り、 アカモンガラの群れが世紀末を思わせるほどに小さな悪魔達のように眼前に嫌というほど広がる。 今までちょっと見たことない光景に、水中でマスク越しに笑顔がこぼれる。 他の二人も楽しんでいる様子が離れていても伝わってくる。  そういえば、マイケルが昨日わりと深い傷をおい、ふと血液型を訪ねたら ＡＢ型だった、ついでにサルディーにも尋ねたらＡＢ型！ そう僕もＡＢ型！！なんとダイバー３人ともＡＢ型 どうりで気が合うわけで、バラバラのように見えて不思議と意志の疎通が取れる。 なかなかない感覚だったのでこれで納得がいけた。  良いダイビングを終えた後の興奮はなかなか冷めない、そして明日への期待も膨らむ。 しかも明日はこの島のお祭り、ということは今日はその前夜祭。 昨日のスリノグ島ではキャプテンに知り合いがたくさんいて、そのおかげで食料を調達できた。 今日のアリグアイ島はサルディーの親せきがいるというので、島に上陸して その親戚の家を訪ねる、ついでに前夜祭に参加する目論見！ しかーし島の夜、船上の夜はどうもうまくいかない。 サルディーの親せきの家にお邪魔し、ビールをご馳走になりながら フィリピンの他にもあるほとんど知られていない秘境の島々の話を伺っている最中に天気が急変またしても豪雨がーーーー これは昨日の雨風よりももっとひどく、島からボートに戻るほんの数十メートル先までもがなかなか大変。 カヤックで戻るわけだが、波が激しく、雨風が容赦なく吹き付ける 豪雨で前が見えない！ 転覆を繰り返しもう上も下もビショビショ、着替えもほぼなし状態で 海水でしょっぱい体をやけくそになりながら、豪雨で洗い流し、 豪雨の中シャンプーと石鹸を取り出しシャワーを浴びる。 服がないから水着で寝るしかない、そして寒いからできるだけ丸まって寝る。 昨日よりも状況は過酷で、波も激しく 船乗りを目指しているエリックですら船酔いで気持ち悪いと言い出す そこは経験豊富なプロのダイバーと海の男たち 「アマチュアなひよっこと違うんだよー！」と揺れには余裕シャクシャク だけど、本気で寒いっす、、、、 またしても最悪な夜に 雷も鳴り出し、熟睡できず途切れ途切れの睡眠へ 起きては自分が生きてることを確認し、また眠りに落ちての繰り返し なかなか過酷ですよ、これは 早く朝が来ないかなー、早く太陽の光をー！ こんなに待ち焦がれたことはない！！ つづく、、、、 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2014年05月25日 10時39分32秒
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