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カテゴリ:北欧
朝5時55分列車はケミの街に着いた、そこからバスへ乗りかえ
トルニオの町までいった。 フィンランドの国境の町、歩いてスウェーデンまで渡れる。 思い描いていた国境越えという大それたものとは対照的に何の審査もなく そこはただの町から町への移動だった。 あれ?スウェーデン入ちゃった。 入ってから気づいたのが両替しないとまずいぞということ、両替所がないので近くの人に聞いてみたら、フィンランド側にあるという、何のこっちゃ! 「国境なんて勝手に決めたこと私たちには関係ないは」という感じ。 両替所を見つけたが使い方がわからなく格闘していると、そこで同じ年の ドイツ人の少年と出会う。 彼もリュック一つで北欧を旅している、行き先が同じというので一緒に行くことにする。 だが、行き先のボーデンに行き、鉄道駅に行ってみたが何とそこは廃墟になっていた? しょうがないので引き返し違う町ルリアにバスで行き、電車に乗ろうとしたが 電車がいくら待っても来ない、駅にいる人に聞いてみたら、ボーデンにまた戻れと言う。 ボーデンに戻り、違う電車の駅に行ったら今日はもう電車が終わってしまったという。 「日本であんなに綿密に計画していたものがー」、と予想外の展開に戸惑ったが その駅にいたカナダ人の兄さんとドイツ人の少年と話し、もう電車はいくら待っても今日は来ないから、川沿いにテントをはって3人で泊まらないかとさそわれる。 「おーー、なんと旅二日目にして初野宿」と戸惑っている日本でぬくぬくと育ってきた高校生を横目に二人はテントを素早くはり、お茶までわかし何だか楽しそう ただ数時間前に会った人間なのに何の隔たりもなく、何のおしつけがましく、恩着せがましい感じもしなくごく自然に親切にしてくれる旅人達の親切心に触れ、 人生はじめて、しかもわけがわからない町の川沿いで寝ることの不安は飛び 妙な充足感に満たされたのを今でも覚えている。 この時自分の中で何かが大きく変わっていくのが、夜10時過ぎの白夜の夕陽が沈んでいくように、ゆっくりと自分の中で動いていった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.30 10:21:58
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