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カテゴリ:北欧
映画か本で聞いたが、確かに白夜の夜は寝不足になる、自殺者が多くなるのもうなずける。
夜12時を過ぎてもまさ明るく、自分は今どこにいるのか?これが同じ地球であるのかも定かではなくなる、夢遊病、白昼夢をみているような感覚。 それでも旅人は出発しなければならない、目的地はローマなのだ! 3人で列車に乗り込んだ。 途中のスウェーデンの町でカナダ人の兄貴は降りてしまい、 「トロントに来た時は連絡してくれ」とメールアドレスを書いた紙を渡してくれた。 黒髪に黒ひげ、黒い目、彼が神にみえた。 ドイツ少年といろいろ話しながら、ふと窓の外をみると、もうノルウェーに入っていた。 いままでは晴天が続いていたのだが、ノルウェーに入った後から天気が悪くなってきた。 目的地のナルヴィックに到着。 さすが北極圏の街、寒い、暗い、雲が厚い!真夏なのにまさかと思ったが念のため 持ってきたフリースが役にたった。 宿を決めていなかったので、ドイツ少年が電話をかけてくれ、一緒にユースに泊まった。 部屋は二段ベットがいくつか並んでいて、そのうちのどれかが自分のスペースになる。 同じ部屋のわずかな間の同居人になるわけだ。 翌日、ドイツ少年、スウェーデン人の二人が宿を出て行き、なんと相部屋で僕一人が残された。 ドイツ少年には本当にお世話になり、同じ年とは思えない落ち着き、社交的で積極的なタイプで当時の僕には持っていないものを持っていたので、何だか嫉妬心みたいなものがあり、別れた後から彼のすごさがわかり、感謝の念がふつふつと沸いてきた。 のちに彼をお手本に自分が変わっていき、変わることの心地良さに目覚め 親や先生を驚かせることになるとはこの時は嫉妬心みたいなもの、ちょっとけむったいなと思っていた僕には気づきもしなかった。 自分を変えてくれる言葉や、人生の師とよばれる人がその時は なぜだかけむったく感じたり、ちゃんと素直に受け止められないのは 今でもあることなのだが。 ドイツ少年に別れ際、ありがとうと言うと あっさりとNo Problem Have a nice trip と 行ってしまった。 「なんだか。あっさりしてるなー」とその時は思ったが その後腐れがない、恩着せがましくない彼の広い心に今ではすごいなーと思う。 ふと、一人になった宿の窓から外をみたら厚い雲に覆われていた 太陽の出ない町ナルヴィックが一瞬雲が晴れて日の光に包まれた。 「うわー、きれいだなー」と素直に日の光に感動し、感謝の念がわきあがった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.30 10:22:28
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