カテゴリ:中国で内装リフォーム
月曜日、木目板会社の職人さんが
床の敷設工事にやってきました。 職人さん、つばめたちの部屋の寸法を測った後、 「あなたたちの買った材料では足りませんよ」 と言う。えーっ、店でうちの家の見取り図を見せて 計算した上で、多めに板を購入したのに? どのぐらい足りないのか聞くと、 一箱分足りないという。 「多めに材料を購入したのに、本当に足りないんですか? とりあえず今ある材料を全部使ってみてください。 その上で数を数えて足りなければ追加購入します」 とつばめ。 午前から始まった敷設工事、午後に見に行ってみると 奥の部屋はもう板を敷き終わって、 リビングも半分以上敷き終わっている。 「やっぱり足りませんか」 と聞くと、足りないというので それじゃあ、と追加でもってきてもらうことに。 しばらくすると、職人さんがつばめを呼びに来て、 「これ、新しく届けてもらった材料です」 と言う。見ると2箱。 「え?足りないのは1箱だったのではないのですか。 どうして2箱も来たのですか」 と聞くと、 「余ったら返品できるから、多めに持って来させました」 という。返品できるなら、とそのまま6階に 運んで工事を続けてもらった。 1階でチビちゃんの相手をしながら過ごし、 またしばらくして見に行ってみると、 板は全て敷き終わっていた。 「板は何枚余ったのですか」 と聞くと、1枚残らず使い切ったという。 もともと1箱足りないと言っていたのが、 2箱まるまる1枚の差もなく使ったって、 そんなことあるのだろうか、と 半信半疑のつばめ。 ああ~、追加材料が来た時点で、 一緒に上に上がって、見張っているべきだったと 気づいても後の祭り。 見ていなければ、余った材料を切り刻んで 使ったように見せるのだって簡単だ。 職人さんはすでに、床と壁のつなぎ目を T字線という5センチぐらいの 太さの板で止める作業に入っている。 見ると、壁にいくつもの穴を開けて、 そこに木の切れ端をかなづちでたたきこんだ上に T字線をかぶせ、穴の位置に釘を打ち付けている。 端から始めていって、ベランダの段差の ところまで来た時、職人さんが言った。 「ここの段差もT字線で止めるよ」 という。ベランダはリビングより8センチぐらい高くなっていて、 ベランダにはスペインタイルを敷きつめているのだが、 その段差の側面をT字線で止めるというのだ。 段差の側面にT字線をかぶせてみると、ほとんど段差は 見えなくなってしまう。見ばえがよくない上に 段差に気づかず、転んでしまいそうで怖い。 他の方法はないのかと聞くと、木目色の線をかぶせて 接着剤で止める方法もあるという。 その方法を使ってくださいと言うと、 「でもT字線を使わないと木目が浮き上がってくるよ。 それに、もうタイルに穴開けちゃったし」 と職人。見ると、スペインタイルの側面に すでに4つの穴が開けられた後。 「もう穴を開けてしまったということなら、 T字線を使ってください・・・」 とは言ったものの、実際にT字線をかぶせてみると、 やっぱりどう見ても変! 結局、木目色の線を接着剤で貼ってもらうことに。 そうして、タイルには無残な4つの穴が残ったのです。。。 こういう、やってしまったらもう元に戻せない施工は、 日本だと事前に顧客の意向をはっきり確かめた上で 行うのが普通だと思うが、こっちは逆。 やってしまったものは後から客が文句を言ってももう戻せない、 賠償するわけでもないから、客がごちゃごちゃ言う前に やってしまえ、という雰囲気である。 義父によると、職人の中には、 部屋の内装をする客をうらやんで、 いやがらせでわざと施工を荒くしたりする 場合があるとのこと。 思えば、あんなタイルが張ってあるところに T字線をかぶせるなんて、だれが考えてもおかしい。 もしかして、本当はこういう場合は普通木目色の線を使うのが普通で、 木目板が浮くからとT字線を勧めたのはいやがらせだったのかも? 私、何か職人さんの気に障ること 言ってしまったのかなぁ。。。 新しいうちもまもなく完成しますが、 この4つの穴を見るたび、 心が痛んで悲しくなりそうです。 ↓タイルに残った穴。 木の切れ端を打ち込んであります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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