カテゴリ:育児
「ひび割れ壺」の物語
昨日の「子どもの心のコーチング」の 本の最後に、「ひび割れ壺」の物語が載っていました。 話の概略はこんな感じ。 インドのある水汲み人足は二つの壺を持っていました。 ひとつはひび割れ壺、 そしてもうひとつは割れていない完璧な壺。 完璧な壺は水汲みの目的を完璧に達成できるので、 いつも誇りに思っていました。 ひび割れ壺は人足が水を一杯入れてくれても、 家に着く頃には半分になってしまうので、 いつも自分を恥じていました。 そしてご主人様にすまないと思っていました。 水汲み人足は、そんなひび割れ壺に こう言いました。 「ご主人様の家に帰る途中、道端の花を見てごらん。 花は君の側にしか咲いていないだろう? 僕は君からこぼれおちる水に気づいて、 君が通る側に花の種をまいたんだ。 君があるがままの君でなかったら、 ご主人様はこの美しい花で家を飾ることができなかったんだよ」 最後に著者の菅原さんの言葉で、 私たちはみな、それぞれユニークなひび割れを持っています。 私たち一人一人がひび割れ壺なのです。 私たちの仕事は、子供のひびを責めることではありません。 自分のひびを責めることでもありません。 子供のひびのために花の種をまくこと、それこそが親の仕事です。 子供たちはどんな花を咲かせてくれるでしょう。 そして、私たち親はどんな花を咲かせるでしょう。 と結ばれています。 これを読んで、なんだか自分が許されたような 気持ちになりました。 完璧な人間など存在しない。 みんなどこかにひびを持っているし、 それが当たり前なんだ。 人のひびを責めることなく、 自分のひびも責めることなく、 ひびをひとつの個性として生かしていければ どんなにいいだろう、と思いました。 子供のことも、 あれが悪い、ここも直さないと、 という目で見るのではなく、 子供の特徴をつかんで、 個性の花を咲かせてあげられたらいいな。 それは実際にはなかなか難しいことかもしれないけど、 自分も子育てを通じて、 子供と一緒にどこにもない花を咲かせることが できたらいいな、と思います。 ↓日本の風景 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/02/26 01:57:28 AM
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