ニーハオ中国

幼稚園でのチビちゃんの様子は、
家とは少し違います。

例えば、食事。

家では、「お母ちゃん食べさせて！」と言って
自分で食べなかったりするのに、
幼稚園では逆に、母が食べさせようとしたとたん、
スプーンを握りしめ、大かんしゃく。
幼稚園では自分で食べたいのです。

また、家ではちょっと思うとおりにいかなかったりすると、
すぐかんしゃくを起こしたり、大泣きしたりするのに、
外でのチビちゃんは違います。

お友達が積んだ積み木を倒してしまった時、

「そんな風にしたら、せっかくお友達が積んだつみきが
　倒れちゃうでしょう？ごめんなさいは？」

と母が言うと、素直に「ごめんなさい」と
言った後、泣きそうな顔になりながら、
唇をかみしめています。
家だと注意される前に先に大泣きするのに、
幼稚園ではなんとか泣くのをこらえているのが
おもしろかったです。

また、チビちゃんはクラスで年下のほうなので、
よくお友達におもちゃを取り上げられたりするのですが、
チビ自身は他の子のおもちゃを奪うことはめったになく、
他の子におもちゃを奪われても、
泣かずに自分で別のおもちゃを探して遊んでいます。
家だとすぐ泣いたりかんしゃくを起こすのに、
外では違うのです。
こんな小さな子供でも、外づらと内づらがあるのが
面白いです。チビは内弁慶気味。
いずれにしてもそんなに攻撃的でない子であることは
見ていてよく分かります。

そんなチビちゃんの様子を見ていると
ちょっと心配になって、

「この子、少し内向的なほうでしょうか」

と担任の先生に聞いてみると、

「そんなことはないですよ。
　活発すぎると将来いたずらっ子やいじめっ子に
　なりがちで、ガサガサと落ち着きのない子に
　なる場合もあります。
　チビちゃんは長時間じっと座って
　ひとつのおもちゃで遊ぶ集中力があるし、
　中国語も他の中国人の子供と遜色ないですよ」

と言ってくださいました。
それを聞いてほっとするつばめ。

また、他のお母さんの前で、
日本人のつばめは、子供に干渉しすぎず
必要な手助けだけして、
自主性を重んじているのがいい、
とほめてくださり、
ちょっぴりうれしいつばめ。
チビの好きにさせすぎると
協調性がなくなると思うので（ちょっとわがままな面あり）、
ある程度みんなに合わせられるように
チビを仕向けていかないといけないと思うけど、
ま、幼稚園の正規クラスに入ると
自然に団体行動させられるようになるんだし、
今はそんなにあせらなくてもいいかな。

チビちゃんも幼稚園に慣れ、
家でよりもよい子にしているので、
やっぱり親子クラスに入れてよかったなと
思っています。