カテゴリ:育児
我が家のふたり目ちゃんは、北京生まれの北京育ちなわけですが、
中国という国にいても、1歳半までのふたり目ちゃんの世界は 母と自分と家族という環境がほぼすべてですので、 一番自分に近い母がしゃべる言葉=日本語が、 ふたり目ちゃんの母語となっているようです。 どこで育っても、その子と一番近しい人がしゃべる言葉を 子供は一番先に身につける、そしてその言語と接する時間の長さと 密度の濃さ(その子にとってインパクトのある交流がある)が 言語を身につける際には決め手になってくると感じています。 外国で育つわが子に、母語並みに日本語を 身につけてほしいとつばめは願っているので、 できるだけ子供たちとともに同じ時間を過ごすこと、 つまらないことでも言葉にして日本語で語りかけること、 そしてたくさん日本語の本を読んでやること、を心がけています。 つばめは中国語もある程度はできますが、 子供には日本語で話しかけることを徹底しています。 (子供に近所の人に挨拶させる時だけ中国語) ちなみにふたり目ちゃんの中国語は、というと、 つばめ以外の家族(夫、義父母)は中国語で 話しかけていますので、簡単な中国語は理解し、話します。 「ホァ(花)」「バオバオ(だっこ)」「シャン(上る)」 などは、中国語の方が発音しやすいようで、 日本語より先に中国語が口から出ましたが、 やはり全体としては圧倒的に日本語優勢です。 知っている単語の量が全然違うのです。 たまーに義母が、中国語で動物や果物などの本を読んでやろうとすると、 途中で「おかしい」と思うのか、義母の手から本を奪い取って、 母の元に持ってきて再確認しようとします。 中国語で本を読んでもらうことがほとんどないので、 そういう本に出てくる単語を中国語で何と言うか知らないのです。 ちなみに、上の子の時は、義母が毎日、 かなりの時間を割いて、本を読んでやったり、 遊びの相手をしてやったりしてくれていましたので、 つばめの日本語インプットと 義母+夫+義父+αの中国語インプットがほぼ拮抗し、 多少日本語優勢ではありましたが、 中国語のほうも日本語とほぼ同時に身につけ、 日本語で言えることは、中国語でもほぼ表現できました。 ふたつの言語を同時に学ぶのは子供にとって負担ではないかと 大人は思ったりしますが、子供の脳というのは 本当に柔軟にできていて、それだけのインプットがあれば、 ちゃんとそれを吸収するのだと感心したものです。 言語というのは相互に作用するもので、 日本語で先にその言葉の概念を理解できていると、 中国語でもスッと頭に入ったり、 逆に、先に中国語でその言葉の概念を理解して、 それを日本語で表現しようとしているな、という場合も。 翻訳調でちょっと変な日本語だな、と思うのですが、 それを正してやればすむことなので、それほど気にしていません。 ふたつの言語を同時に学ぶことは、双方の言語習得に プラスに働く面が結構大きいのではないかと感じています。 まもなく4歳になる上の子は、 幼稚園に行き始めて中国語は飛躍的に伸び、 中国語も完全に母語として身につけており、 これからますます家庭の外で過ごす時間が増えるわけなので、 日本語を維持し、伸ばしていくことに 心を砕いていかないといけないと思っています。 (ある言語を母語として身につける臨界期は12歳前後という説があり、 今いくら子供が日本語をペラペラしゃべっていても、 もし、その後全く日本語に接しない環境になった場合、 子供は日本語をきれいに忘れる、とつばめは思っています。 12歳すぎて年齢が上がるごとに徐々に忘れにくくなるかな) 上の子の時は母親並みに熱心に子供の相手をしてくれた義母が、 最近病気がちなため、ふたり目ちゃんの中国語は、 今時点では明らかに日本語に及びませんが、 少し大きくなって、家庭以外の場所で過ごす時間が増えてくると、 中国語も次第に日本語に追い付いてくるのではないか と思っています。 ちなみに、ふたり目ちゃん、 日本語で二音を続けて言えるようになったら、 中国語でも「パーパ(お父さん)」「イェイェ(おじいちゃん)」 「ナィナィ(おばあちゃん)」など、二音を続けて 発音できるようになり、日本語で文を言うようになったら、 中国語でも文を言うというふうで、 言葉の発達過程はだいたい同じような感じなのですが、 やっぱり違いは単語量ですね。 最初は日本語と中国語を区別しておらず、 つばめに中国語を言ったり、 夫や義父母に日本語を言ったり、 とにかく自分の言いやすいほうで言っていましたが、 1歳半近くになって、同じものに二つの言い方があることに気づき、 だれにどの言葉を使うか、区別をし始めたようです。 母:「ほら、お父さんが帰ってきたよ、お父さんって言ってね」 子:「(父親のほうを向き)パーパ!」 という感じ。 でも、日本語しか分からない言葉は日本語で通しています。 ひとつの言い方は日本語といい、 もうひとつの言い方は中国語というのだ、 と、全体を日本語、中国語というくくりとして理解するのは もう少し先、3歳近くになってからだと思います。 ふたり目ちゃんにも、日本語と中国語の両方を身につけ、 ふたつの言語と文化背景を理解する人間になってほしいと 願っています。 ↓お兄ちゃんがふたり目ちゃんに話しかける言葉は、 日本語だったり中国語だったり、時によっていろいろです。 P1130252 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/10/17 04:25:57 PM
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