ニーハオ中国

わが長男、先月末でついに4歳の誕生日を迎えました。
3歳半～4歳にかけてのチビちゃん成長日記は、
またおいおい書いていきたいと思っていますが、
今日はごく最近の幼稚園エピソードをひとつ。

9月から1日クラス（7:40～17:15）クラスに通うようになって以来、
毎朝、幼稚園に行きたくないとごねていたチビちゃん、
4歳になったとたん、ぴたりと朝泣かなくなりました。
眠くてちょっとぐずることがあっても、
目が覚めたらすっきりした顔で、
「行ってきま～す♪」と父に連れられてドアを出ていきます。
（夫が毎日幼稚園まで送り届けています。）
昔はいやがるチビちゃんを、夫が6階から1階まで
かついで下りて車に乗せるのが日課でしたが、
今は足取りも軽やかに、自分で階段を下りていきます。

さて、そんなある日、
幼稚園から帰ってきたチビちゃんのズボン下
（二枚はいているズボンの下履きのほう）を見ると、
朝履いて行ったのと違うのを履いています。

「あれ、チビちゃん、幼稚園でおもらしして、
　お友達のズボンでも借りたの？」

と聞くと、違うという。
聞けば、同じクラスの女の子、ニウニウちゃんと
ズボンを交換したのだという。

お昼ご飯の後、ニウニウちゃんが
チビちゃんのところへやってきて、
「ズボン交換しよう」と言ったので、
すぐに「いいよ」と答えて、交換したとのこと。
みんなが見ている前で交換したのかと聞くと、
他のお友達や先生の見ていない隙に
交換したのだという。

その情景を想像して、思わず笑ってしまうつばめ。
子供の発想ってほんと、おもしろいですね。

ニウニウちゃんというのは、チビちゃんが
親子クラスに通っていた時からのクラスメイトで、
クラスの中で大好きなお友達のひとり。
「ニウニウちゃんがズボン交換しようって
言ってきたのはきっと、ニウニウちゃんも
チビちゃんのこと大好きなんだよ」

とつばめが言うと、チビちゃん、
身体をくねらせながら、デレデレ～っと、
とってもうれしはずかしそうな笑顔をみせました。

なーんだ、幼稚園で好きなお友達がいて、
それで結構楽しくなってきたから、
朝も泣かなくなったのか、と
つばめは思っていました。
ところが・・・。

さて翌日、夫が担任の先生にズボンを手渡しながら、

「これ、ニウニウちゃんのだと思うんですが･･･」

と言うと、先生、ちょっとした間があった後、

「ああ、チビちゃん昨日おもらししたので、
　ニウニウちゃんのズボンを借りたのだったかしら」

と言ったのだそう。
夫いわく、

「昼御飯の後に、友達や先生に見つからずに
　ズボンを脱いで、靴や靴下も脱いで
　ズボン下を交換するのは普通に考えるとできないと思う。
　きっと先生のいうように、おもらしして、
　だれかお友達のズボンを借りて履いたんじゃないかな」

なんとまぁ。
あんなにリアルな話が、なんとチビちゃんの作り話だったとは
にわかには信じがたい気持ちです。
この年頃の子どもは、想像と現実の世界が入り混じっていて、
嘘と思わずに自分の想像をまるで現実のように話すことがある
らしいけど、本当に嘘とは思えない感情も交えた描写の詳しさに
つばめはその話をまったく疑いもしませんでした。
ただ、ニウニウちゃんはとっても内気で
自分から話しかけるような子ではないので、
その子からチビちゃんにズボンを交換しようと
提案するというのは、少し意外でした。

でも考えてみればやっぱり不自然です。
幼稚園でおもらししてしまったことを知られたくなくて、
そういう作り話をしたのかもしれません。

もうしっかり自尊心が芽生えていて、
恥ずかしいことは隠したいという思いがあるのでしょう。
夫と話して、あまりこのことを蒸し返して
子供を刺激しないようにしようということになりました。

子供ってほんと、知らないうちに成長して
いろんな複雑な感情を持つようになっていたりするんですね。
話は作り話だったのかもしれませんが、
ニウニウちゃんがチビちゃんのこと好きなんじゃない？
と言った時の、チビちゃんのうれしそうな表情を思い返しては、
思わずクスッと笑ってしまうつばめです。


P1130773 posted by (C)つばめ

ちなみにこの出来事から1週間ほどたったある晩、
つばめと遊んでいる時にふと、

「あのミッキーマウスのズボン、
　やっぱり幼稚園のだったって思い出した」

と告白！？してくれました。
やっぱり、そうだったんですね（笑）。