カテゴリ:中国で子供の教育
先日、5歳のお子さんを持つ中国東北地方に住む方から、
ある相談を受けました。 そのお子さんは日本で生まれ、現在日本国籍のみ所持していますが、 裏ワザ(笑)!を使って、日本国籍を放棄せずに 中国戸籍も登録できそうとのこと。 今後ずっと中国に住むなら、子供に中国戸籍もあるほうが 便利かなぁ、と漠然と考えているようですが、 中国戸籍を登録したことで逆に不利になるようなことが 出てくるのではないかという心配もしているよう。 「例えば、子供が中国戸籍を登録し中国人として 中国で高校を卒業した後、日本国籍を選択し、 日本人として日本の大学を受験することになった場合、 高校の卒業証明等が中国名であることが 問題になったりしないのでしょうか」 と相談を受けましたが、中国で育った二重国籍者の将来なんて、 つばめにも全く未知の世界。 在中国日本大使館等で同一人物証明を発行してくれるのでは ないかと思ったのですが、その方によると、 在中国日本大使館は、中国の戸籍にかかわることは管轄外なので、 そういう書類は出せないと言われたそうです。 そこで、つばめと同じように 中国人の夫を持つ日本人女性の会(和華の会)の方に 尋ねてみたところ、同一人物証明については 情報がなかったのですが、日中国際児の大学受験や 二重国籍についての考えなど、 色々な意見を聞くことができました。 まず、中国で育った日中二重国籍者が成人して日本国籍を選択し、 日本で帰国生として大学に進学する場合、 日本名と中国名が違ううんぬんの前に、 大学側が二重国籍者を帰国生特別試験で受け入れるかどうかが まず問題なのだそう。 国立・私立を問わず、帰国生特別試験というのは、 親の転勤に伴って海外で暮らして日本に帰国した子弟を 想定して受験資格等が設定されていることがほとんどで、 親の「海外勤務証明」等の書類が必要な大学も あったりするそう。 だから、そもそも親の転勤で中国に住んでいるのではなく、 親の一方が中国人で中国で生まれ育ち、 中国戸籍と日本国籍を両方持っていたが、 成人して最終的に日本国籍を選択したというような者が 帰国生特別入試の受験資格に該当するかどうかは、 大学の募集要項を見るだけでは分からず、 一校一校、大学側に事情を説明し、 帰国生入試を受験できるかどうかを確認する必要があるのだそう。 そして、もし受け入れてもらえるとなった場合は、 受験者の高校卒業見込み証明の名前(中国名)と 日本の戸籍上の名前(日本名)が違うというようなことにも、 大学側が了承する、あるいは入学後の名前変更などの方法で 対応してくれるはずではないか、とのこと。 つまり、大学側がよしといえば受験でき、 不可といえば受験できないということ。 一般的に有名校ほど条件は厳しいようで、小学校や高校でも、 帰国生として入学するには、親の海外勤務証明が 必要という場合もあるようです。 帰国生特別入試がこのようなややこしい状況であるのに対し、 留学生特別入試を設けている大学は相当数ありますので、 中国で育った日中二重国籍者が、成人して中国国籍を選択し、 留学生枠で受験する場合には、より選択の幅が広いようです。 日本の大学入試のために、お子さんの日本国籍を放棄して 中国国籍を選択したご家庭もあるという話。 国籍に対する考え方は、個人により、また家庭により様々ですが、 わが子が将来遭遇するであろう色んな状況を あらかじめ知ることができ、つばめも大変勉強になりました。 逆に、中国で大学受験をする場合、 中国国籍を選択して多くの中国人学生と競争するよりも、 日本国籍を選択して、留学生として受験したほうが 競争率は低いのではないかとつばめは想像していますが、 こちらに関しては情報がなく、未知の世界のままです。 噂でちらっと聞いた話では、留学生試験を受けるためには、 大学受験直近の数年間を海外で過ごしていなければならない等の 条件がある大学も出てきたとか? ま、確かに、うちの子のように、中国で生まれ育っているのに 日本国籍があるからということで、一般受験に比べて 競争率の低い留学生枠で受験ができるなんていうのは、 大学側が考える「留学生」という概念からは、 ちょっと外れるのかもしれませんね。 また、留学生枠で受験するために、 中国人子弟がお金を出して外国国籍を買うなんてことも 横行しているようなので、そういう不条理を防ごう という考えもあるのかもしれません。 まぁ大学の受験要項なども結構頻繁に変わるようですし、 もう少し子供が大きくなって、話が実際的になった際には、 よく調べようと思っています。 中国名と日本名の違いがどこかで問題となった場合に 「同一人物証明」のようなものが どちらかで取得できるのかどうかという情報は、 今のところないのですが、 「高校側に、日本名で卒業見込み証明を出してもらえばいいのでは?」 という意見もありました。 (それができるかどうか、またそれがふさわしいかどうかは 検討する必要がありますが!) (つづく) ※上記情報は、あくまで個人の見知った範囲での意見、 あるいは口コミ情報ですので、ご参考までに。 ↓最近、用事で北京外国語大学へ行きました。 最近の大学は、こんなにきれいなんだとびっくり。 IMG_7610 posted by (C)つばめ IMG_7604 posted by (C)つばめ IMG_7608 posted by (C)つばめ IMG_7609 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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