ニーハオ中国

かくして、初めて自分で稼いだお金で、
恐竜の卵のおもちゃを買ったチビちゃん、
その後、自分のおじいちゃんにジャムを売り、
再び5元を手に入れました。

つばめはチビちゃんに言います。

「最近、チビちゃん桑の実拾いもジャム作りもしてないよね。
　何にもしないで、売るだけで5元もらうのは
　ちょっとおかしい気がするな。
　お母さんは桑の実拾って、洗って、ジャム作って、
　いっぱいお仕事してるんだから、
　これからは、お母さんが作ったジャムを
　チビちゃんに売ることにするわ。
　お母さんはいっぱいお仕事してるから、お仕事代は3元、
　チビちゃんはお母さんから3元でジャムを仕入れて、
　5元で売ったら、何元の儲け？」

というと、ちょっと計算した後、

「あかん～！！」

とごねる。今まで1個売ったら5元儲かったのが、
急に2元に減ったのだから、
チビちゃんにしてみれば、損した気分であろう。
しかし、ジャム作りのお仕事をしていないのだから、
母が作ったジャムを買うしかないのだと説得。

結局、3元から1元にまで値下げしたが、
無料にはしなかった。

「チビちゃん、今お財布の中にある5元、
　使ってもいいけど、全部使っちゃったら、
　お母さんからジャム買えなくなっちゃうよ。
　ジャム買えなかったら、もうジャム売って
　儲けることができなくなっちゃうんだよ」

というと、チビちゃん、思案顔。

「4元使って、残った1元でジャム仕入れて
　5元で売ったら、儲けはいくら？」

と聞くと、すかさず4元と答えるチビちゃん。

ジャムを2個仕入れた場合の儲けは？
3個だったら？

と計算させていくと、突然、

「ボク、この5元でジャムを5個仕入れる！」

と言い出した。

「いやいや、ちょっとぐらい使ってもいいんじゃない？」

とつばめが勧めても、
全部仕入れに回すと言ってきかない。

かくして、2回目の儲けの5元で
つばめからジャムを5個仕入れて箱に入れ、
冷蔵庫に保管しているチビちゃんなのでした（笑）


↓チビちゃん、夜店で

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