カテゴリ:仕事・日本語教育
つばめは結婚前、中国人の日本語人材が
多く働く大連のコールセンターで 1年ほど、社内イントラネット上で勉強する 日本語教材を作成する仕事をしていたことがあり、 その際に社員に対する日本語トレーニングも 週1回担当していたのですが、 今回のように、自分で1から教材を選んで ビジネス日本語を教えるのは初めて。 週1回という少ない時間数にもかかわらず、 すぐに効果の上がるビジネス日本語(会話)クラスを 期待されている気がするのだけど、 1から自分で考えるのもなかなか難しいし、 いったいどういう教科書を選べばいいのか途方にくれ、 これまた大連時代の友人に相談してみました。 彼女はビジネス日本語に対する需要が中国で一番盛んな大連で、 10年にわたってビジネス日本語教育業界に身を置いているので、 きっと何かいい教科書をご存じだろうと思ったのです。 その彼女が紹介してくれた教科書がこれ。 ↓「商談のための日本語」 IMG_1578 posted by (C)つばめ おおー、ぜひ見てみたい、と思いつつ、 すぐに本屋や図書館に行く時間が取れないまま、 国慶節連休に突入。 つばめは、大連時代に買いためたビジネス日本語の教科書を 何冊か携えて、河北省の親戚の家で読んでいると、 1冊、おお、これは!という教科書が見つかった。 それは、これ。 ↓「ビジネスのための日本語」。 照片 posted by (C)つばめ 各課のテーマごとに、社内と社外の典型的ビジネス会話が 取り上げられ、これを覚えたら即ビジネスシーンで使えるという内容。 模範会話の練習の後にはロールプレイもついており、 段階を踏んで、ビジネスシーンで必要な言い回しや語彙などを 習得できるようになっている。 そして、ビジネスの様々な場面が取り上げられており、 これ1冊、本気で勉強すればかなりビジネス日本語能力は 上がるだろうと期待が持てる教科書設計。 対象は日本語初中級者となっているが、 いやいや、1級超の上級者でも、 ビジネス日本語の学習経験がなければ 十分勉強し応えのある内容と思われた。 そして、これとセットで買ったもう一冊の教科書を見てはじめて、 あっ!と気づいた。 もう一冊はこれ↓ 照片 462 posted by (C)つばめ そう、これはまさに、「商談のための日本語」、 大連の友人が紹介してくれた本の 中国出版バージョンだったのである。 こちらはさきほどの「ビジネスのための日本語」の 続編となっており(どちらが先に出版されたのかは不明だが)、 内容的にも、「ビジネスのための日本語」より 難易度が高くなっているが、 基本的な教科書のつくりは同じである。 ビジネス日本語能力試験(BJT)も意識して作られた 教材のようだし、裏表紙を見ると、なんと OPIで有名な牧野成一先生のお言葉が! 「プロフィシェンシー(タスク熟達度)中心の観点が 見事に活用されている」 との推薦文に、ピン!ときた。 この教科書を中心に授業を組み立てることを 考えると、色々なアイデアがどんどん湧いてくる。 まずは「ビジネスのための日本語」の 模範会話を飛ばしていきなりロールプレイから入って、 できないところについては模範会話に戻って練習する形が いいかな~と思うので、 そういう方向でやってみようと思います。 ちょうど大連の友人に紹介いただいたのもあって、 この教材のよさにもより確信が持てます。 そして、こんな素晴らしい本を執筆してくださった 先生方に、心から感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/10/07 07:49:14 PM
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