カテゴリ:中国で子供の教育
わが子が生まれた時、
日本人の親として、 「日本語の本を読めるようになってほしい」 「本好きの子供に育ってほしい」 という思いを持っていました。 そして今、上の子が9歳、下の子が6歳半、 どちらも自ら日本語の本を手に取り、 好んで読むようになっています。 子供が小さい時には、 私以外に日本語を話す人が周りにいない環境の中で 本当に日本語の本を読めるまでに 子供の日本語を育てていってやれるかどうか、 心配していましたが、 案外早く子供たちが自分で本を手に取るようになり、 うれしく思っています。 まだ9歳と6歳ですので、 これから日本語がどのように上達していくのか、 はてまた退化していくのかは分かりませんが、 これから海外で小さな子供を育てる後輩ママに 少しでも参考になるように、 これまでどのように子供の日本語の読書力を 育ててきたのかについて 少し書き留めておきたいと思います。 《つばめの戦略》 1.家庭に日本語の本を買い揃える 生まれて数か月から、子供のために絵本を準備しました。 絵本数冊からはじまって、 こどもちゃれんじbaby・プチシリーズを友人にもらったり、 ネットでおすすめ本を色々購入したりしてだんだん数が増え、 1歳頃には数十冊の絵本がありました。 その後も、月刊教材のこどもちゃれんじを中心に、 「こどものとも」「かがくのとも」シリーズなど、 本はどんどん増え続け、今では、数えてみると、 延べ500冊近くの本がある状態です (実際に今見ているのはこのうちの一部ですが)。 数は多ければ多いほどいいというものではありませんが、 ある程度の冊数は必要だと思います。 子供の興味や年齢に合った本が、 常時数十冊ぐらいはあってよいのでは? つばめは、子供が興味を持ちそうな本をたくさん揃えるために、 古本屋やネットで安く購入していました。 (購入のポイントは、つばめが子供の頃に読んだ思い出の絵本、 ネットなどで調べたその年齢に合ったおすすめ絵本など。) (今思えば、もっと図書館を利用すれば、 そんなにたくさん本を買わなくてもよかったかな、 とも思いますが、子供が小さいうちは 図書館に行くのもままなりませんし、 いつでも家にあった本はそれこそ覚えるほどに読まされて、 親子ともに心に染み込んでいる思い出になっています。) 2.時間の許す限り子供に絵本を読んでやる 少しでも時間があったら、親のほうから 「本読んであげようか」と声をかけ、 本を読み聞かせてやるようにしました。 子供に「読んで」とせがまれたら、 できるだけ他のことは置いておいて、 まず子供に本を読んでやり、 次々に「読んで」と本を持ってこられても、 「後で」とか「もうこんなに読んだからいいでしょ」 とか言ったり、嫌な顔をしたりせずに できるだけ読んであげます。 12冊の月刊絵本を次々と「読んで」と持ってこられて それを毎日のように全部読んでいた時期もありました。 2歳ぐらいでも、12冊の絵本の読み聞かせを聞き続けられる 子供の集中力って、すごいものですね。 逆に、読み聞かせの途中で飽きてしまった場合には、 無理やり聞かせることはしないようにしていました。 「本を読む時間は楽しい」という思いを育てることが 一番大切だと思っていましたので、 「子供が読んでほしがるならどんどん読んであげる、 嫌がった場合には決して強制しない」 という方針で、読み聞かせをしてあげていました。 3.家のあちこちに本コーナーを作る リビングの入り口、リビング奥、 書斎、寝室、1階のおじいちゃん家と、 それぞれに本コーナーを作り、 いつでも本が子供の目に止まるようにしました。 本は、時々目立つ場所にある本を入れ替えたりして、 常に子供に目新しさを感じさせる工夫をしました。 寝室に本を置くと、寝る前に絵本を読み、 朝の起き抜けから、また「読んで」とせがまれたりしますが、 できる限り子供の希望通りに読んであげるようにしました。 日本語環境にいる子供なら、 そこまでしなくても自然に日本語を身につけますが、 海外で、一日の大半を日本語以外の言語環境で過ごす子供に それなりの日本語を身につけさせるには、 親との日本語での会話以外に 日本語の本の存在が大きな部分を占めると考えたため、 親が多少無理をしてでも、 本を読み聞かせてやるようにしていました。 4.通信教育を利用する 3歳から「こどもちゃれんじ」の通信教育教材を活用。 (0~2歳向けのこどもちゃれんじは友人の子のお古を活用。) 本やDVDも子供の年齢に合わせてうまくできていますし、 海外で子供の日本語力を育てるのにとても有用だと感じています。 毎月海外に届けてもらうと送料等もかかり高くつきますので、 つばめは子供の年齢より1年上の教材を頼んで 日本の実家にためておいてもらい、 日本に帰省した際に1年分をまとめて中国に持って帰り、 1か月分ずつ出して使っていました。 ひらがな・カタカナも、こどもちゃれんじのおまけで ついてきたひらがなマシーンやカルタなどで 自然に覚えていきました。 5.本読み発表体験で自信をつけさせる 4-5歳ぐらいになると、日中ハーフの子供が集う会などで、 みんなの前で絵本を読む体験をさせました。 同じフレーズを繰り返すだけで読める絵本や、 家で何十回も読み聞かせてもらって ほとんど暗記している絵本などを読ませ、 「日本語の本が読める!」という自信を育てました。 本当に字を読んでいるかどうかは大切ではなく、 読めるという自信を持たせたり、 本を読む雰囲気を楽しむということが大切だと思います。 つづく。 ↓リビング入り口の本コーナー。 つばめが子供の頃に母に読み聞かせてもらった思い出の本たちなど。 今でも本を開くと母の声が脳裏に蘇ります。 子供は、読み聞かせをしてもらった時のうれしさや 親の声のぬくもりを、一生覚えているものです。 PUOB8501 posted by (C)つばめ ↓こちらもリビング入口。 幼稚園児向け「こどものとも」「かがくのとも」シリーズは、 薄くてよい本が多いので、古本屋で出会うと迷わず購入。 中国語版が出版されているものは 中国語版の絵本を購入して日本語を書き込み、 両方の言語で読めるようにしてあります。 TGET7664 posted by (C)つばめ ↓リビング奥、テレビ横の本棚はこんな感じ。 (中国語の本も一段だけ置いてます。) IMG_6785 posted by (C)つばめ ↓書斎。こちら、すでにあまり読み聞かせしなくなった本を 置いてあります。しかし、最近自分で文字を読めるようになった ふたり目ちゃんが、このあたりの本をまとめて引っ張り出して 読んでいることも。 IMG_6788 posted by (C)つばめ ↓寝室にも。寝る前に読み聞かせます。 時々、寝室とリビングの本を一部入れ替えます。 IMG_6791 posted by (C)つばめ IMG_6792 posted by (C)つばめ ↓寝室にある中国語の本。 IMG_6793 posted by (C)つばめ 中国語の本は、親戚に買ってもらったり、 夫が購入したりですが、 子供のレベルや興味を考えずに いきなりセットで購入したりするので、 結構長い間、積んだままでした。 せっかく買っても、置いとくだけじゃ、 子供が自分で読むことはありません。 が、子供が小学校に入り、中国語の本読みが宿題に 出るようになってから、夜、夫が寝かしつけに 中国語の本を読み聞かせるようになり、 中国語の本もやっと日の目を見ることになりました。 やっぱり、最初は読み聞かせてやらないと、 子供は自分で本を読もうという意欲も沸いてきませんよね。 小3の息子は、最近中国語の本も手に取って読むようになりました。 (漫画中心ですけど苦笑!) ↓アパート1階の義父の家の3段ボックス棚。 毎晩、義父の家で夕食を食べてから6階の自宅に上がるので、 ご飯前などに自分たちで読めるように本を置いています。 MGWO0442 posted by (C)つばめ TNWN4635 posted by (C)つばめ MTJV4277 posted by (C)つばめ ↓そういえば、トイレにも、 中国語版のしまじろう(幼児用)を置いています。 そのせいで、子供たち、なかなかトイレから出てこない。。(苦笑) IMG_6826 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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