カテゴリ:中国で子供の教育
中国現地校に通って3年目になるチビちゃん。
ハーフの子は、片親と日本語で話していることや その他の家庭環境などの影響で、 国語(中国語)、特に作文が弱くなるというのは 先輩ママから聞いていましたが、 うちの息子も例に漏れず、作文が苦手なようです。 もともと書くのも何をするのも遅く、 先生から目をつけられているチビちゃんですが、 ある日、担任の先生が連絡帳に長い文章を書いてきました。 それによると、「秋の日」という作文の時間について、 授業で1時間説明を行い、 クラスで1時間、秋の日についての話し合いをした後、 書く時間を1時間与えたが、 チビちゃんはその1時間の間、1文字も書かず、 ずっと遊んでいたらしいです。 チビちゃんに、本当に先生が書いている通りなのかと聞くと、 「遊んでたなんて全然違うやろ!」とやや憤慨した様子。 「作文を書こうとしたけど、全く何も思いつかないので、 教科書の他のところに何かヒントになるものが あるかもしれないと思って、見ていたけど、 何もなくて。。。」 というチビちゃんの話を聞き、 つばめはややしんみりしてしまいました。 「この子が中国語の作文が書けないのは、 家庭が二か国語環境にあることが原因の一つではないか」 と思ったのです。 つばめが家庭で一生懸命日本語環境を作っているせいで、 子供の中国語能力が伸びず、作文を書こうとしても 全然言葉が思い浮かばず苦しんでいるのだとしたら、 そんな境遇に子供を追い込んでいるのは 自分ではないのかと思い、 なんだかもの悲しい気持ちになりました。 (もちろん、子供の前では自分がそんな風に思ったことは 表に出しませんでしたが。) ま、そんなたいそうな話ではなく、 ただチビちゃんが怠けただけかもしれませんけどね。 前回、前々回と、子供の日本語読書力を育てるために 我が家でしている工夫についてご紹介しましたが、 現地校に通う子供の親が、家庭で子供のために 一生懸命日本語環境を整えることが、 果たして子供にとっていいのかどうかということについて、 つばめの中ではっきりした答えは出ていません。 親が家庭で日本語を伸ばすことに力を入れれば入れるほど、 子供の中国語の伸びに影響するのではないか、 という気持ちもぬぐえません。 子供は、中国の現地小学校で丸1年ほど勉強すると、 ごく簡単な中国語の本を読めるようになってきます。 2年経つと、少し長い文章の中国語も読めるようになってきます。 そのような時期に、子供が興味を持つような中国語の本を 身近に揃えてやれば、子供は親しみをもって 中国語の本を手に取り、読み始めるかもしれないところを、 家庭で親がそれに抵抗するかのように、 一生懸命日本語の楽しい本を揃えることで、 そちらに興味が向いてしまい、 せっかく現地の学校教育によって育ちつつある 中国語読書力の芽を伸ばせずにいるのかもしれません。 そういう思いもあるのですが、 だからといって、つばめはやっぱり、 日本語の本を揃えることや 日本語の読み聞かせをやめるつもりはありません。 やめたところで、中国語の読み聞かせができるわけでもなく、 中国語の楽しい本を揃える気力があるわけでもないので、 日本語の本読みをやめても、読書力を育てる子供への栄養が 半分絶たれるだけで、日本語の読書力も育たず、 中国語のほうもたいして伸びないと思うからです。 親は、自分の持っているものしか与えられません。 つばめにできることは、子供の日本語読書力・語学力を育てたり、 日本的文化や考え方を伝えたりすることだと思うので、 自分が子供にしてやれることを精一杯やるだけです。 日本語の本を読むことで、中国語の本を読む時間や機会が少なくなる というマイナス点はあるかもしれませんが、 日本語で学んだ知識を中国語のほうに転化させることができるならば、 そして、読書という習慣が、言語を超えて働くものであるならば、 日本語での読書はが中国語力の育成にプラスに働く部分も 一部はあると考えます。 わが子の中国語は純中国人家庭の子供のようにはいかないだろうし、 日本語のほうも、純日本語環境で育つ子供とは比べようも ないと思いますが、両方の言語ができるメリットも大きいですし、 両方の言語を合わせれば、モノリンガルの1.5倍ぐらいもある 太い言語の幹を育てていける可能性は大いにある、と、 そういう環境に生まれたことをプラスに捉え、 自分の強みを生かして社会に貢献できる人間に育ってほしいと、 つばめは願っています。 ↓おうちでお料理♪ IMG_6645 posted by (C)つばめ IMG_6648 posted by (C)つばめ IMG_6660 posted by (C)つばめ ↓別の日、チビちゃんは味噌汁作りにチャレンジ。 IMG_6690 posted by (C)つばめ IMG_6693 posted by (C)つばめ IMG_6695 posted by (C)つばめ ↓小学校のイベント。ふたり目ちゃんもすっかり学校に慣れ、 友達もできて、楽しくやっているようです。 HHTD5463 posted by (C)つばめ PWHF8700 posted by (C)つばめ CHGV1322 posted by (C)つばめ ICDV1301 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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