カテゴリ:中国で子供の教育
海外で子供の日本語力、
特に会話力を育てるために、 我が家で工夫してきたことについての続きです。 4.日本語のテレビやDVDを見せる 親の私が子供に日本語で話しかけるほか、 しまじろうなど日本語のDVDを 子供に見せていました。 上の子が5歳、下の子が3歳になったとき、 家に日本語のテレビを入れました。 とはいえ、テレビやDVDに子守りをさせる時間が あまり長くならないように、 できるだけ親がリアルな世界で 日本語のやり取りをするよう心掛けました。 小さい頃は、親がつけた日本語DVDやテレビを見るだけでしたが、 少し大きくなると、子供は自分でテレビ番組を選んだり、 中国語のテレビを見たりするようになります。 そういう風になってきた時に、中国語のテレビを禁止したり、 子供が中国語で話すこと自体を禁じるという手も ありましたが、我が家は結局、誘導程度 (子供が起床時に日本語のテレビをつけておく等)で、 それでも子供が自ら中国語のテレビを見たがるときは そのまま中国語の番組を見させています。 子供が中国語を話すのを禁じていないので、 うちは、兄妹間の会話は中国語の時もあれば、 日本語になる時もあります。 (つばめが会話に入っていると日本語になり、 兄妹2人になると中国語になることが多い。) 子供の口から出る言語によって、 今子供の頭の中はこっちの言語が優勢なんだな、 などと思いながら見ています。 中国語自体を家庭から締め出すと、 日本語力を育てるにはいいのかもしれませんが、 つばめは、子供がその場面で中国語を話すほうが楽なら、 それを禁じることはしたくないし、 中国語のテレビも、中国人の友達と付き合ううえで ある程度は必要なんじゃないかと思っています。 むしろ、中国語を第一の言語として 伸ばしていかないといけないという気持ちもあるので、 中国語を厳しく締め出すことは 我が家ではしないほうがいいだろうな、 中国語に対しても親が好意的な態度を見せるのが いいのだろうな、と思っています。 というわけで、我が家は家庭内言語については、 つばめとの会話は日本語という以外は 割合自然にあるがままで、という感じです。 これは家庭の方針によるものであり、 どれが絶対正解というものはないと思います。 (ただ、子供の日本語力があまりに弱いと、 子供の自由にさせた途端、口から出る言葉は全て中国語、 見るテレビは全て中国語になってしまうことも あるかもしれません。そのバランスは難しいですね。) 5.日本の幼稚園・小学校に体験入学させる チビちゃんが5歳の時、 日本帰省時に子供を日本の地元公立幼稚園に 2週間体験入学させました。 子供はご機嫌で通って、 もう中国に帰りたくないというほど。 6歳時にも同じ幼稚園に2週間通わせてもらい、 その次の年には、春節休みに日本に帰省し、 日本の地元小学校に4週間通いました。 2年生以降は毎年1回、2週間、 小学校に体験入学させています。 日本にも友達ができ、また日本の小学校の 授業の進め方や、給食当番、休憩時間の遊び方などにも 文化が大きく反映しているので、 日本語の上達ばかりでなく、 内から日本を知るよい体験になっていると思います。 6.日本語の口日記を言わせる チビちゃんが1年生に上がった当初、 チビちゃんが帰宅時につばめは家にいないので、 毎日置き手紙をしていました。 そして、子供に毎日、学校であったことなどを 母への手紙として書かせました。 これはしばらく続きましたが、 結構大変で、いつしか自然消滅。 ふたり目ちゃんは、幼稚園の時から 時々「口日記」をさせています。 口で幼稚園であったことなどを言わせ、 つばめが日記帳に子供が言ったことを 書いていくというものです。 時には口日記の場面を表した絵なども書かせ、 子供はまるで自作の絵本のように 時々母に「日記を読んで!」とねだっては 何度も自分の口日記を読み返して楽しんでいます。 (これも毎日はできず、何かあった時に書いたりする 程度になっていますが。) 以上、海外で子供の日本語力を育てるために つばめが家庭でしてきた工夫について、 1. 子供にできるだけ多く日本語で話しかける 2. 日本語でできるだけ多く子供の遊び相手になってやる 3. 日本語で話しかけることを徹底する 4. 日本語のテレビやDVDを見せる 5. 日本の幼稚園・小学校に体験入学させる 6. 日本語の口日記を言わせる の6点にまとめて、余すことなく(笑) ご紹介しました。 これだけ努力しても、うちの子たちは、 日本で育つ子供と同等の日本語を 身に着けているわけではありませんが、 少なくとも、子供は私と日本語で話し、 日本に行って祖父母と会話したり、 日本の小学校に入って、先生やクラスメイトと そう問題なく交流できるぐらいの日本語力は 身に着けています。 (現時点では聞く、話す、読むはほぼ大丈夫。 ただ書くのは苦手。) こちらも、読書力を育てるための工夫と同様、 はっきりした論的根拠があるものではなく、 つばめ自身のフィーリングで実践してきたことですが、 もしこれから海外で小さいお子さんを育てるママにとって、 少しでもご参考になればうれしく思います。 皆様のご家庭での実践も ぜひ教えてください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[中国で子供の教育] カテゴリの最新記事
|
|