カテゴリ:中国で子供の教育
ある日のこと。
小学1年生のふたり目ちゃんに、 「この間一緒に作ったクレープの作り方が載ってる本、 どこにあるか知ってる?」 と聞くと、 「うん、知る!」 と元気のよい返事。 つばめの感覚だと、日本で育っている子なら、 「知る!」とは言わず、 「うん、知ってる!」 と言うのではないでしょうか。 おそらく、中国語の「知道」を頭の中で 日本語に翻訳しているから、「知る」という この状況としては変な日本語になってしまったのでしょう。 しばらくして、兄のチビちゃんが つばめに、 「昨日壊れたパソコンが今日使えるようになってて、 すごく楽しかった!」 と言ってきました。 「え、それ、『楽しかった』じゃなくて、 『うれしかった』じゃないの?」 と指摘すると、チビちゃん、 ちょっと恥ずかしそうに頷きました。 「知っている」という言い方ができなかったり、 「うれしい」と「楽しい」を混同したり、 どこまでが日本で育つ子どもでも成長過程で犯す間違いなのか、 どこまでが中国語の影響なのかは定かではありませんが、 「お母さんがどこに行ったら、僕もどこに行く (『お母さんが行くところに僕もついて行く』という意味)」 など、文型においても 中国語の影響がかなり見られます。 二か国語を同時に身に着けていく場合、 2つの言葉が互いに影響しあうのは 避けられないことなのかもしれません。 子供たちのそんな日本語の間違いを聞きながら、 「外国人の日本語の間違いと同じだわ」 と思わず苦笑するつばめなのでした。 ↓ふたり目ちゃん、1年生も後半に入り、 首に「紅領巾」という赤いスカーフを巻く儀式が小学校でありました。 (先日配られた「紅領巾」は練習用だったそう。) 親がそれぞれの子供の首にスカーフを巻き、 小さなプレゼントを渡して祝います。 これで共産党の一員として認められたということになるようです。 学校によっては、選ばれた人だけが 红领巾をつけるところもあるようですが、 うちの子供たちが通う小学校は1年生後半に 全員に红领巾が配られました。 ??巾2 posted by (C)つばめ ??巾1 posted by (C)つばめ ??巾4 posted by (C)つばめ ??巾3 posted by (C)つばめ 日本人の親としては、子供が毎日、国旗の切れ端を首に巻いて 学校に行くことや、共産党員の仲間入り?をすることなどについて 複雑な気持ちはありますが、このような政治的な儀式で つばめが一番心配するのは「仲間外れ」。 みんなが首に紅領巾を巻いてもらう時に、 うちの子だけ「母親が日本人だから」とかいう理由で 紅領巾をもらえなかったらどうしようということです。 いつもそんな小さな心配を胸にドキドキしています。 中国の小学校に通っていて、 子供はその教育で培われた価値観を持っているのに 他の子と同じようにしてもらえないとなると 子供がかわいそうだからです。 (義父の世代では、優等生から順に紅領巾を与えられて 共産党員に入ることができるというプレミア感!? が演出されていたようです。) 中国国旗の切れ端を首に巻いてうれしそうなわが子を前に 複雑な心境とほっとした思いが入り混じるつばめなのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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