カテゴリ:ヤオハン
ヤオハンが倒産して20年あまりの時が流れ、
一通のメールが届きました。 それは今回の「お詫びと感謝の会」開催の趣意書でした。 私はその趣意書に大きく心打たれ、 私のヤオハンへの思いをどうしてもお伝えしたい という思いにかられました。 ・・・・・・ 私は1996年にヤオハンジャパンに入社しました。 河口湖のほとりで行われた新入社員研修はとても印象的で、 今でもよく覚えています。 ヤオハンに入社した人は皆明るく、前向きで、 話していて気持ちのよい人たちばかりでした。 入社して1年ほどネクステージ知立店で働きましたが、 その後、当時ダイエー子会社に売却予定となっていた ヤオハン櫛形店への転勤辞令が出ました。 ヤオハンが好きで入社したのに、 ダイエーに身売りされることになるとは、 「自分はヤオハンにとって不要な人間だったのか」 とショックを受け、心は悲しみでいっぱいでした。 それと前後して、ヤオハンブルネイ駐在の社員の方が 一時帰国された際にお話しする機会があり、 ヤオハンブルネイで教育担当の日本人のポジションがある という話を聞きました。 私はもともと海外で働きたいという希望を持っていたので、 当時のネクステージ知立店支配人に ブルネイ派遣をお願いしましたが許可されず、 ヤオハンジャパンを退職し、現地社員として ブルネイヤオハンに入社することにしました。 退職等諸手続きを済ませ、1997年9月にブルネイに降り立ち、 シンガポールで労働ビザの手続きを行ってブルネイに戻ったその翌日、 ブルネイ日本大使館のテレビで、ヤオハンジャパンの倒産を知りました。 こんなことが本当に起こるのかと、 テレビのテロップを見ているのがまるで夢のように思えました。 その後、ブルネイに残る道もありましたが、日本に帰国し、 いくつかの会社での就業を経て、日本語教師になりました。 もしヤオハンが倒産していなかったら、 私はずっとヤオハンで仲間と楽しく働いていたことでしょう。 しかしヤオハンが倒産したことで、私は日本語教師となり、 中国に赴き、優しい中国人の夫と結婚して北京に定住し、 一男一女に恵まれることになりました。 ヤオハンが倒産したことは大変残念ですが、 これも神様が決めた運命なのだと私は思っています。 ブルネイで、また日本で新しく就職した会社で、 機会があるとヤオハンの新入社員研修で体験した内容を 取り入れて実践するといつも盛り上がることに驚き、 また日本語教師として授業をする際にも 新入社員時に受けた研修が役に立っています。 ヤオハンの研修には世界の全ての人たちに共通する真理が 含まれていたと感じています。 私はヤオハンで1年あまりしか働きませんでしたが、 ヤオハンに入社したことを後悔したことは一度もありません。 ヤオハンに入社し、独特の教育を受けたこと、 そしてたくさんの素晴らしい仲間ができ、 様々な経験をさせていただいたことに心から感謝しています。 今回の趣意書を読ませていただき、 涙を抑えることができませんでした。 私は若さゆえの短絡さから、なにかヤオハンに見捨てられた というような思いを勝手に持っていましたが、 和田一夫代表とそのご夫人、ご家族の皆様方が これほど私たち社員のことを大切に思ってくださっていたことに 心打たれました。 和田一夫代表は私たち社員の父で、私たちはその子供です。 子供たちは父の元を離れても、あちこちで芽を出し、活躍しています。 父の志の元に集まるヤオハンファミリーの一員になれたことを 誇りに思っています。今回の集まりを機に、 さらに絆を深めることができることをうれしく思います。 父と、かつて同じ志を分けた兄弟の皆さんにお会いできるのを 楽しみにしております。 そして、これからもこのヤオハンファミリーの絆が 末永く続いていきますことを心より希望しています。 →「ヤオハン前夜祭に参加」へつづく。 ヤオハン4 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/07/16 09:21:07 PM
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