ニーハオ中国

先日、ママ友との食事会で、
あるママからびっくりするような話を聞きました。

そこのご主人も中国人なのですが、
人一倍教育熱心で、お子さんに厳しい家庭教育を施していたそうです。
その甲斐あって、お子さんは激しい中学受験を勝ち抜き、
北京のトップ校といわれる寄宿制中学に入学。
ママによると、勉強に厳しいパパから逃れるために、
本人自ら寄宿制中学を希望したとのこと。

さて、晴れて名門中学に入学したお子さんの生活はというと・・・
朝は6:20に起床、トイレや洗面もそこそこに、
6:40には寮からかなり歩いたところにある食堂で朝食、
6:50には教室に到着していなければなりません。

学生たちは、顔も洗うや洗わずやで、鏡を見て髪を直す暇すらなく、
食事は、ご飯は食べにくくて時間がかかるので、
ずるっとそのまま噛まずに食べられる麺を
胃に流し込むようにかき込むのだとか。

夕方授業が終わった後は、さらに毎日2時間のダンスレッスン。
その後は山のような宿題をこなします。

とにかく、生きていく最低限のことをすごい速さで済ませる以外は
ひたすら勉強しているという状態。超タイトスケジュールです。

金曜日の夜9時には、両親のいる自宅に戻って週末を過ごしますが、
山のような宿題を抱えて帰り、自宅に到着した瞬間から、
「学校に戻るまであと30数時間のうちに、どこまで宿題ができるか」
という分刻みの時間との闘いなのだそうです。

そんな学生生活を過ごして数か月。
お子さんは、口では大丈夫と強がっていたそうですが、
身体のあちこちに次々と異変が出て、
最後は入院するはめになってしまったのだとか。

中国で、エリートコースを目指そうとすると
これほどまでに勉強に追い立てられなければならないのか。

12歳で親元を離れ、青春もなく、人間らしい生活も保障されず、
朝から晩まで、それこそ血を吐くほどの勉強量を黙々とこなして
なんとか過酷な競争を勝ち抜こうと頑張る子供たちが
現実に存在することを知り、
つばめはショックを隠せませんでした。

中国の受験戦争は厳しいと聞いてはいましたが、
身近な人からこういう話を聞くと、
改めてそれがリアリティを伴って感じられます。

先のお子さんは、入院し、生死の境をさまよってもなお、
元の中学校に戻ることを切に願っていたそうです。
本人にとっては、血のにじむような努力の末に入った名門校ですものね。
しかし、何よりも生きててなんぼ、健康が第一であるのは
いうまでもありません。

我が子の将来について確固たる未来がまだ描けていないつばめですが、
中国でわが子がこんな子供たちと一緒に
受験戦争を戦うというのは全くもって無理そうだ、
としみじみと実感した食事会でした。

↓故宮東門。周りはみんな影になっているのに、
　故宮だけ太陽の光がさんさんと当たって明るく輝いています。
　やっぱり、特別な場所なんでしょうかね（関係ないか！笑）。

朝の故宮東門1 posted by (C)つばめ

↓お濠はすでに凍っています

朝の故宮東門3 posted by (C)つばめ


朝の故宮東門4 posted by (C)つばめ


朝の故宮東門5 posted by (C)つばめ


朝の故宮東門6 posted by (C)つばめ

北京は最も寒い時期に突入。
昨日は最高気温がｰ5℃、最低気温が-12℃。
今日はｰ4～ｰ11℃。
明日は―14℃まで下がる予想です。
寒いのは寒いけど、例年と違って
連日青空が広がり、とっても気持ちがいいです。