カテゴリ:中国で子供の教育
→「午後は芸術系の授業と宿題に追われる」のつづき。
1週目の週末、クタクタに疲れて 抜け殻のようになっていたつばめでしたが、 2週目以降、少しはリズムがつかめてきた気がします。 そもそも、通学で、5か月で教えられる内容を、 オンラインのみで、しかも3か月でカバーしようというのだから、 ペースも早く、ハードなのは当然です。 しかし、こんなハードな教科書オンライン授業を受けることになったのは 学校のせいでも教育委員会が悪いのでもありません。 北京市教育委員会作成のオンライン授業「空中課堂」の質は かなり良いと感じていますし、 なにより、4月13日を起点として、普段通りの7月の学期末までに 所定の内容の学習が完了するカリキュラムが組まれているようで、 スピードはかなり速いながらも、 期間内に教科書がきちんと終わるようにペース配分され、 オンライン動画や資料、宿題とその添削など、 学習に必要なものがきちんと提供されるというのは 考えてみればとてもありがたいことです。 こなしていくのはしんどいですが、 このようなオンライン授業や宿題・関連資料などが提供されず、 半年とか1年分の内容の大半を 子供が家庭で自習しなければならなくなったとしたら・・・、 と思うと、今のこの忙しい境遇にも 感謝の気持ちが湧いてきます。 先生方も慣れない中、ネットを介した新しい教育ツールを用いながら 必死に頑張ってくださっています。 生徒全員の宿題画像や動画、音声を全てオンラインでチェック・添削し、 コメントまでつけて返却し、再添削まで面倒をみてくださる 各教科の先生方には本当に頭が下がります。 先生方の宿題添削やコメント返却は素早く、 提出して数分で戻ってくることも少なくありません。 副教科や芸術授業などでも、 遅くとも翌日にはチェックやコメントが返ってきます。 生徒一人一人への細やかな指導は本当にありがたいですね。 また北京市統一のオンライン授業「空中課堂」のほかに、 国語、算数、英語はそれぞれ週に1回(木or金)、 学校の担当の先生がクラスの生徒全員の顔が見える オンライン会議形式でネット授業を実施し、 宿題で多かった間違いの解説や補足などをしてくださるのも 助かっています。 (まぁ、「空中課堂」2コマ+学校の先生のネット授業の日は さすがにきついですが。。。) あるネット記事には、 「オンラインで勉強するのは結構『しんどい』。 3か月ほどの期間、1人で勉強を継続できる人は 10から20パーセントぐらいしかいない」 と書かれていました。80~90%の人は 一人でオンライン学習を継続できないということです。 Quipper(スタディサプリ)20200422記事 posted by (C)つばめ ↑Quipper(スタディサプリ)20200422記事 我が家のふたりの小学生を見ていると、 明らかに80-90%の多数派に入っているようで、 親がハッパをかけ、監督し、時には励まし、叱責し なんとかオンラインで学習を続けられるよう 手助けしていかなければ、落ちこぼれていくことは 目に見えています。 徐々にサポートなしで自分で学習できるように 仕向けていくべきなのかもしれませんが、 自分で勉強しないと、という自覚を育てることは 一朝一夕ではできないところへ、 学習ノルマは日々降りかかってきます。 また動画撮影など、誰かの手伝いがないと難しい宿題も結構あります。 そこまで全部一人でやって、時間通りにアプリにアップロードして、 訂正があればチェックしてやり直しまで一人でできる小学生は そういないでしょう。 うちの子の場合、学習への自覚のなさに加え、 全科目の宿題の把握、時間管理なども難しい状態です。 日本でも、オンラインでの学習は、 オンラインというツールを使って学習できる子とできない子の 差が大きく開くだろうということは言われているようですが、 本当にその通りだと感じます。 本人の自覚とやる気の有無や、 親など周囲の学習サポートの有無などによって、 同じオンライン授業を受けても、 学習効果は相当違ってくるものと思われます。 自ら自覚して主体的に学ぶ意欲と能力を持った生徒は 少数派です。 小学生ではサポートが必要な子が大多数でしょう。 家庭に落ち着いた学習環境があるか、 安定したネット環境で使えるデバイスがあるか、 等の環境要因も学習効果に影響するでしょう。 その前に、オンライン授業や教師のオンラインサポートが あるのとないのとでは、雲泥の差であることはいうまでもありません。 (もちろんあるのがよいです。) 授業と宿題、その他もろもろに追われる毎日ですが、 そんななかでも、子供たちが勉強だけでなく、 日々を楽しく過ごせるよう、 心がけていきたいと思う今日この頃です。 三色団子 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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