カテゴリ:中国で子供の教育
新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、
子供たちは予定通り2月17日に新学期がスタートしましたが、 小学校の先生によるオンライン授業25分×2コマのみで、 しかも、新しい教科書の内容は教えないという方針。 4月13日に北京市教育委員会が作成したオンライン録画授業 「空中課堂」のテレビ&インターネット放映がスタートするまでの 約2か月は、今振り返れば、 主に教師と生徒がオンライン授業に慣れるための 助走期間のようなものだっだったように思います。 この期間に北京市教育委員会はカリキュラムを策定して 1コマごとの授業内容にまで落とし込み、 各学校から教師を選定して膨大な数の授業を録画するとともに、 1コマごとに教師用資料、生徒用資料を作成して オンラインにUPする準備等に追われていたものと思われます。 小5の息子の担任によると、今学期、 国語と算数は各48コマの録画授業が準備されるとのこと。 英語と道徳はこれより少し少なくなりますが、 小5の場合、学期内に1コマ25分の録画授業が 国、数、英、道徳合わせて150コマ程度提供されるものと思われます。 ↓空中課堂のパソコンのホームページ時間割。 赤いマークを押すと、録画授業がスタート。 緑のマークを押すと、その日に使うプリントが まとめてダウンロードできます。 教師用プリント資料やPPTなどもダウンロードできるようになっています。 0615-0619空中課堂5年生時間割 posted by (C)つばめ 学年によって提供コマ数は異なりますが、 「空中課堂」は小1~高3までの12学年をカバーしており、 教育委員会は4月13日~6月19日までで すでに累計3222コマを超える録画授業を提供済みだそうです。 中国の学校は二学期制をとっており、1年をざっくり2つに分けて 9-1月が上学期、2-7月が下学期となります。 春節の時期やテスト時期によって毎年多少のずれはありますが、 だいたい一学期は5か月ほどとなります。 その5か月の学期授業期間のうち、 2か月遅れで下学期の新しい教科書の内容を 頭から教え始めたわけですので、 夏休みがかなり削られるのではないかと思われましたが、 北京市教育委員会は6月9日、 夏休みは通常通り7月11日~8月31日となることを発表しました。 夏休み通知1 posted by (C)つばめ 一瞬、ええっ?と思いましたが、 そういえば、英語の教科書もLesson1からはじめて、 全28Lessonのうち、今週末時点ですでにLesson23まで終了しています。 スピードはそれなりに速いながらも、 国語も新出漢字や語彙、作文、漢詩や本文の暗記などを含め、 押さえるべきところは押さえており、算数、道徳とも 子供はひととおりは教科書を学習した、といった感じになっています。 「空中課堂」の提供がない科学、美術、音楽、書道、労働技術などは 各学校、各先生の裁量に任されていたようですが、 うちの子の通う小学校では、 毎日午後に副教科の授業が1~2コマ準備され、 先生が自前で作成したPPT授業録画やその他ビデオ教材などを見て、 宿題に取り組む形になっています。 「空中課堂」のコマ数が2コマ程度だった最初のうちは 午後に副教科が2コマ準備され、実践の宿題も毎回出て大変でしたが、 ゴールデンウイーク明けの5月11日より 「空中課堂」が1日3~4コマと倍増してからは、 副教科の宿題がほとんど出なくなりました。 この状況のもと、副教科の学習がかなり削られたのは ある程度仕方がないかもしれませんね。 オンラインでの家庭学習が始まって以来、 通学同様に学習できたとはとても言えませんが、 北京市教育委員会の録画授業「空中課堂」 +先生方の丁寧な宿題指導(&国数英オンライン単元テスト実施) +各家庭の涙なしには語れないサポート(苦笑)によって、 子供たちはなんとか主な内容を ひととおり学習できたのではないかと感じています。 学期が実質上かなり短くなったにもかかわらず、 ゴールデンウィークも端午節の連休もある 余裕のあるカリキュラムとなっているうえに、 夏休みも1日も減らないなんて、 うれしいような、かなしいような。。。 もう今年は年中子供の世話に明け暮れると心定めるしかありませんね。 ま、夏休みになれば、オンライン学習をフォローする負担は減って ちょっとは楽になるのでしょうか。 先の見えないこの状況、いつまで続くのかと 考え始めると不安は募りますが、 いつまで続いても、子供たちはなんとか家庭で学習を続けられる という環境であることに感謝の心を忘れてはいけないと 自分に言い聞かせています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/06/22 11:56:32 PM
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