カテゴリ:読書(現代)
先日映画化された『陽気なギャングが地球を回す』の
作者の伊坂さんがメジャーになるきっかけになったのが、 今回読んだこの『重力ピエロ』という作品です。 文庫化されたので、早速買ってみました 内容の方は(楽天ブックス参照) ルールは越えられる、世界だって変えられる。 読書界を圧倒した記念碑的名作。 文庫化にあたり改稿。 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。 家族には過去に辛い出来事があった。 その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。 連続放火と、火事を予見する謎のグラフィティアートの出現。 そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。 謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。 溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。 この方の作品は長編でも、5~6ページごとに小タイトルが 入ったり、語り手が変わったり、時間軸が変わったりする 凝った作りになっていることが多いのですが、これは それが良い方向に作用していました。 いろいろ視点を変えることによって、この家族の信頼の あつさや、お互いを思いやる気持ちが伝わってきて、 残酷なシーンなども出てくるのですが、なんだか最後は ジーンときてしまいました。 またこの方の作品の特徴なのですが、今までに書いた作品の 登場人物がこっそり(時には堂々と)話の中に盛り込まれて それを探すのもまた楽しいんです。 今回も何人か出てきていて嬉しかったです テンポが良くて読みやすいので1日で読めちゃいました。 そろそろ新しい本を買わないと、読む本がなくなりそうだわ 重力ピエロ 660円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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