カテゴリ:読書(現代)
本屋さんで表紙が可愛かったので、思わず手に取った
杉浦さんの『4時のオヤツ』という本 宮部みゆきさんが、時代小説を書くための師匠だと 以前何かの本で見たことがあったのですが、この方の 本を読むのは初めて。 楽しみに持って帰ってきました。 内容の方は(楽天ブックス参照) 都庁の前でばったりあった父娘とクリームパン、深夜に ボーイフレンドのグチを訴えつつかぶりつく稲荷寿司、 人生への不安に目覚める女子高生とソフトクリーム。 4時という不確かな時間で切り取られた、昭和の東京。 父娘、母娘、女同士、女と男の何気ない日常の、絶妙な 会話の応酬。 実兄・鈴木雅也のオヤツ写真を添えた、杉浦日向子の 小説世界の結実33編。 荒木経惟の恋写真を添えて。 実際にあるお店のお菓子を会話に盛り込みながら、 ほぼ会話だけでつづられる短編集です。 気の利いた会話と、個々のキャラクターの設定がしっかり していることもあり、自分も一緒にお茶でも飲みながら 話をしているような気分になります。 中には私の好きなお菓子や、好きなお店もあったりして 懐かしい思いにさせられました。 また学生時代お世話になったお店が、今はもうない事を 掲載店リストで発見して、寂しく感じたりもしました 昨年、病気で亡くなられたというのは知っていたのですが、 宮部さんの師匠というくらいなので、年配の方を想像じて たら、まだ40代の方だったんですね。 惜しい才能をなくしたんだなと、再確認した1冊でした。 4時のオヤツ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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