カテゴリ:読書(現代)
大好きな横山秀夫さんの『クライマーズ・ハイ』を
読んでみました これ読みたかったんですけど、なかなか文庫本に ならなくってね~。 待ちに待った感じです 内容の方はというと(楽天ブックス参照) 85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元 新聞記者らの濃密な一週間。 会社や親子など人間関係を鋭く描いた新境地作品。 1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。 衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が 全権デスクに任命される。 一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。 組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは。 あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる著者渾身の傑作長編。 作者が大学を出てから12年間新聞社に勤務していたのは 知っていたのですが、まさにこの事件があった時に、 群馬県の新聞社にいたなんて まさに自伝的な要素も含んだ、渾身の1作です。 先日読んだ奥田英朗さんの『東京物語』も自伝的な内容の 作品でしたが、作者のバックボーンを知るっていうのも、 興味深いことですよね。 横山さんの作品というと、今まで警察関係の作品って言う 印象が強かったので、この作品はまさに新境地ですね 新聞社の中での同僚との対立、思惑、足の引っ張り合い等 リアルな描写にぐいぐい引き込まれていきます。 上手くいかない親子関係、一緒に山に登ろうとしていた 仲間の入院などを、飛行機事故の処理にからめながら、 最後まで一気に読ませます。 横山さんの作品って普段短編作品が多いので、長編って いうのも珍しいのですが、読み始めたらあっ!という間 でしたよ 登場人物が多いので、その関係をはっきりさせるために また頭から読んでいるのですが、明るい内容じゃ決して ないんですけど、上手いな~って再確認中です クライマーズ・ハイ 660円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書(現代)] カテゴリの最新記事
|
|