カテゴリ:読書(現代)
久しぶりに浅田次郎さんの本を読んでみました。
この本は読書の掲示板のような所でお勧めされた 作品でずっと気になっていたのですが、タイトルが 固めなので、難しい内容の本かなぁって思って、 手が出せずにいたんです 内容の方は(楽天ブックス参照) 終戦直前、帝国陸軍がマッカーサーから奪った 時価二百兆円に上る財宝が極秘裏に隠匿された。 それは、日本が敗戦から立ちあがるための資金と なるはずだった。 そして五十年後、一人の老人が遺した手帳がその 真相を明らかにしようとしていた―。 終戦時の勤労動員の女生徒たち、密命を帯びた軍人 など、財宝に関わり、それを守るために生き、死んで いった人々の姿を描いた力作。 舞台は戦争が終結を向かえようとしていた8月です。 戦争が終わった後のことを見据えて、上層部の数人 のみが行おうとしていた恐るべき計画とは?って 言う感じなのですが、その当時に起こったことと、 現在、酒場でお酒を飲んで死んでしまった孤独な 老人の残していった手帳をめぐる人間関係との 2つの柱(時間軸)で形成されてます。 戦争ものって、実はあんまり得意じゃないのですが、 過去の緊迫した描写と、現在のドタバタした描写が 絶妙に組み合わさっていたのでそんなに苦にならず 読みきることが出来ました。 ラストは賛否両論分かれるかもしれませんが、作者が そう意図して書いたようなので、それも有りかと なんとも浅田次郎さんらしい小説でした。 日輪の遺産 789円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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