カテゴリ:読書(現代)
映画のコマーシャルが印象的な『サウスバウンド』の 文庫本を買ってきて読みました。 もともと奥田さんは大好きで、文庫本は全部持って いるのですが、これまでで一番の長編作品です。 お話の方は(楽天ブックス参照) 小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。 父の名前は一郎、誰が聞いても変わってるという。 父が会社員だったことはない。 物心ついた頃からたいてい家にいる。 父親とはそういうものだと思っていたら、小学生に なって級友ができ、よその家はそうではないことを 知った。 父は昔、過激派とかいうのだったらしく、今でも騒動 ばかり起こして、僕たち家族を困らせるのだが…。 2006年本屋大賞第2位にランキングした傑作長編小説。 息子の二郎の視点で描かれていく物語で、上巻の方は 東京の中野での友情物語をベースに描いていて、下巻で 訳あって西表島へと移住してからのお話になるのですが 上下巻で、ちぐはぐな感じ。 ちゃんと繋がりはあるんだけど、うーんって 感情移入できるところが少なかったんですよね、私には。 多分、暴力にうったえるシーンがいくつか出てくるので そういうのが駄目だったのかもしれないです。 ハードボイルド小説とか読むくせに、理不尽な暴力って 苦手なんですよね(^^; 映像が綺麗そうだったので、レディースデーにでも映画を 観に行こうかと思っていたのですが、この内容だったら あえて映画館で観なくても良いかなぁ? この長さの小説を映画にするとしたら、下巻の方の家族愛を メインにした映画に仕上がっているんだろうな。 お母さん役の天海さん好きだから、興味はあるんだけどね サウスバウンド(上) 579円 サウスバウンド(下) 539円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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