カテゴリ:読書(時代物)
今回の主人公も江戸時代を舞台に活躍するのですが、 銭売りなんて仕事は、耳にしたことがあまりない。 それでも興味深い内容に一気に読み終えられました お話の方は 金貨や銀貨を、町民の間で使われる文銭に両替する銭売り。 深川でまっとうに商売をする賽蔵たちに対抗して、亀戸に あらたに銭座が開かれることになった。 権力を盾にあらゆる手を使い、深川に食い込もうとする亀戸…。 真摯に得意先に向き合う賽蔵、そしてその気概に応える大店の 主人や仲間たち。 商売とは、人と人のつながりとは、思いやりの心とは…。 しみじみと現代人に問いかける時代長編。 お給料としてもらった銀貨などは、江戸の庶民には金額が 大きすぎるので、それを銅貨や鉄銭に両替して手数料を いただいて生業にするのが銭売りだそうです 今回も江戸の人間の人情に心温まる長編小説でした。 登場人物が多いので、間を開けるとこの人って誰だった? って前に戻って読み直すこともあるかも 私も2回目を読み終えて、納得した箇所がありました(笑) 追記:おつりを貰う訳にはいかないの?っていう質問が あったので、こちらにもお返事書いておきます。 一般に使われていた通貨は銅や鉄のお金で、銀のお金を 持っていても家賃などの支払いくらいにしか庶民は使用 できなかったそうです。 雇い主も自分の所で両替すると手数料がかかるし、何より 何百枚もの銅や鉄のお金を渡すのは貰う方も重たいので、 この商売が成り立っていたみたいです。 当時の江戸は火事が多かったから、安全に持ち運ぶには 銀貨の方が重くなくて楽ですしね 銭売り賽蔵 700円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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