カテゴリ:読書(時代物)
「山流し」なんて言葉は、この本のタイトルで初めて 聞きました。 最初、愚痴っぽい主人公に魅力を感じずペースが 進まなかったのですが、途中から意外な展開に引き 込まれて、あっという間に読み終えてしまいました。 お話の方は 政年間のこと、出世の道を歩んでいたはずの数馬は、 「山流し」と蔑称される甲府への転出を命じられた。 理不尽な左遷に憤る数馬が、家族とともに向かった甲府 で見たものは、城下の賑わいとは裏腹に、風紀の乱れた、 荒んだ武士たちの姿だった。 新参いじめを謎の女に救われた数馬は、不思議な盗賊騒ぎ に巻き込まれていく…。 江戸では見えなかったこと、逆境の中でこそ知り得たもの とは、何だったのか?気鋭が放つ時代長編。 20代の働き盛りで、あらぬ罪を擦り付けられての左遷。 給料や住居はあてがわれるけど、仕事は月に2回上司に 顔を見せることのみ。。。 これまで仕事と昇進だけが人生のすべてだった武士には 耐え難い人事のようです。 怠け者の私だったら喜んで、のんびり暮らしちゃいそうな 人事ですけど 何もすることがなくなって初めて気がつく、人生における 大事なこと、大事なもの。 仕事、仕事と家族とのコミュニケーションをとらずにいる、 退職と同時に離婚されちゃいそうなお父さんに読んで欲しい 1冊かな 山流し、さればこそ 619円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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