カテゴリ:読書(現代)
シリーズで人気の作家さんですが、この作品は 数少ない、現代が舞台に描かれた1冊です。 お話の方は ちょっとひねくれているけれど、料理自慢の店長の いる酒場。 クセモノ常連客が集うこの店に「とっても不幸な幸運」 という名の缶が持ち込まれた。 缶の中からは、不思議な幻影やベートーベンの曲や、 昔の知り合いの姿…。 缶を開けた人間にもたらされたのは「災い」「幸せ」? じんわり温かくほんのり切ないファンタジーミステリー。 彼女の現代の作品を読むのはこれが2作目ですが、また 違う世界観を作り上げたな~って言う感じ。 前に読んだのは『百万の手』っていう作品でした。 緻密な取材を重ねて書いたファンタジー的な要素のある サイエンスミステリーっぽいお話でかなり意外だったの ですが、これもハードボイルドっぽい雰囲気が描かれて いたりして、本当に畠中さんの本って思いながら 読み進めました。 不思議な缶が明かす、常連客の過去。 短編で、サクサク読める1冊でした まだまだ続きが読んでみたくなる、魅力的な1冊です。 とっても不幸な幸運 619円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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