『憑神』 浅田次郎
今月、映画が公開される浅田次郎さんの憑神を読んでみました。お話の方は(楽天ブックス参照)時は幕末、処は江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、文武に秀でながら出世の道をしくじり、夜鳴き蕎麦一杯の小遣いもままならない。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。だがこの神様は、神は神でもなんと貧乏神だった! とことん運に見放されながらも懸命に生きる男の姿は、抱腹絶倒にして、やがては感涙必至の傑作長編。映画のチラシはずいぶん前からもらってあったので、本の登場人物を映画の配役にあてはめて読みました。前半部分は運のなさがあまりに可笑しくて、これをどうやって終わりにつなげるのかな~って思ったのですが、後半は主人公の生き様にちょっとうるっときたりしました。映画の前に感動を味わうもよし、映画で堪能してから再度この面白さに浸るもよしですが、順番としては映画の後のほうがお勧めかな。かなり原作に忠実に映画を作っているので、細かいところを知らないで見たほうが、純粋に楽しめると思いますよ。(私は先に読んじゃったけどね)試写会の感想は近日中にアップしますね憑神539円