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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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December 22, 2010
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この間、ある友人と話をしていて、面白い話をいくつかしてくれました。

まず、日本人のコミュニケーションスキルが低い?という話。某日本企業がアメリカに事業を展開していて、その一環でアメリカの業界では著名な人を重役クラスに雇ったとのこと。しかし、その人はほぼ飼い殺し状態。

その理由は?というと、その人が使えないという。使えない理由を問い詰めてみると、使えないと思っている理由を本人にフィードバックしていないから。なぜフィードバックしない?というと、そんなの分かるべきだ、という。

その日本企業は、輸出産業の代表株なんだけど、未だにそんなことをいう。日本人でもない限り、あうんの呼吸とか、まず通じないんだけど。

まれに、通じる。でも、そういう人は、日本が大好きで、ハートで日本を理解できる人。ワシントンにいる日本専門家でもこれができない人は多い。

なので、最初からそんなないものねだりをしないで、コミュニケーションスキルを上げることを考えた方がまし。

そうやって突き放している限り、自分たちの言葉のスキルというか、コミュニケーションスキルを鍛えない。そもそも、コミュニケートする意思はあるんかい?

さらには、本人の使えるべき能力を発揮させず、無駄にお給料を払ってる。完全なる飼い殺し。

ちなみに、使えないと思ったら、通常クビにするもんだが、そこは日本企業なので、クビにはできず、数年そこにとどまったらしい。

ここまでくると、意味が分からない。私には全然説明できません。

対等な日米関係の意味を理解してるのか?、そもそも日本がアメリカに対して考えている前提が違う、という話。

例えば、イランのアザデガン油田を捨てろとアメリカが日本に圧力をかけ、屈した。これは対等ではない。本来、イランの油田は諦めてもいいけど、イラクの油田の一つでもよこせ、というのが、対等な交渉条件である。

不幸にして、日本にそんな知恵をいう人は聞いたことがない。

そして、対等な日米関係を謳った民主党。当初、小沢は、普天間問題を日本側で押さえる代わりに、F35を売ってくれといったという。

もう意味が分からない。

アメリカはそもそもF35を日本に売る気満々です。これでは、アメリカにとって二重にハッピーなだけで、全然日本は得してません。なので、全然政治取引になってない。そりゃ、議会が販売を拒否しているF22を売ってくれというのなら、政治取引にはなりうる。(そもそも、あんなばか高い偵察機を買ってどうすんだ?)しかも、F35、できてもないし。途中でこけたら、目も当てられないし。

F22でなくていいの?ときくと、それはアメリカが困るだろう、っていうんだそうだ。いや、そもそも、日本も普天間をおさめるの、大変でしょうが。

変に要らない遠慮をしてみたり、そもそも違った前提で物事を考えていたりする。そうして、失敗へまっしぐら。

なぜそうなるの?というと、ちゃんと確認していないから。勝手に勘違いして、前提が違う戦略を考えて、当然ながらこける。

現地に官僚を何人も送ってアメリカの事情を調査させているのに、なぜ?

この先は推測だけど、
1。送った奴が間違った報告をしている
2。せっかく正しい報告を送っているのに、受け手がちゃんと読んでないか、理解していない

1か2、或いは両方、のように思われます。

なぜ、1がでてくるかというと、横でちらっと見ているだけですが、ため息がでてくるような行動をよく見かけます。

例えば、いつも同じ人に毎月(毎週?)同じ質問をして、新しい人を新規開拓せずまとめて報告しているとか、(コピペか?)いきつけの、いわゆる日本専門家に紹介してもらって同じ系統の考えの持ち主とだけしか付き合っていないとか。

そりゃ、まともに説明が出来ない人たちに、違う考えの人たちに挑戦したくないわな。

さらにいえば、ネットワーキングの意味が分かっていない。例えば、年末なので、ワシントンのシンクタンクでも年末パーティーをやっていますが、1時間以上も一箇所にとどまって、日本人だけで固まっている人がいたりする。それなら、そこにいなくったって、近くのスタバで話してりゃいいじゃん。

周りにかなりの人がいるのに、止まっているというのは、ワシントニアン的にはありえません。

通常、パーティー会場をあちこち歩いて、知り合いがいないかと探して回ったり、知り合いがいたら、その友達を紹介してもらうとか、紹介したりとか、するでしょ。

まあ、日本語にネットワーキングに相当する言葉がないくらいだから、日本人的ではないかもしれないが、それがワシントンのゲームのルールなので、日本人だけ免除ということはありえないから、できるだけ早いうちに慣れればいいのに。

全くいないわけじゃない。けど、ほんの、ほんの一握り。不幸にして、そういう人は日本人グループの中では浮いた存在で、いい意味での波及効果は、ない。

波及効果がないのは、別にワシントンのゲームのルールを理解できないからじゃない。それほど馬鹿は送り込まれていないはず。ちょっと横の人たちを見ていれば、やっていることだから。

むしろ、理解していても、面倒だったり、不得意だったりするから、見なかったことにしよう、目をつぶろう、という怠慢というか、故意の不作為が理由だろう。

他にもあったような気もするが、今日はこの辺で。





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Last updated  December 22, 2010 03:13:59 PM
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