カテゴリ:日常徒然
みなさま【馬頭琴】という楽器をご存知でしょうか?
ワタクシはこの楽器をずいぶん昔に テレビのドキュメンタリーかなにかで見た事がございましたの。 それとは別にたしか子供向けの童話?昔話?で 【スーホの白い馬】という物語があって そのお話がこの馬頭琴という楽器が作られた由来だという話を 聞いたことがあって 「う~~ん、さすがにあの物語を思わせる悲しい響きだな」 と思ったように記憶しております。 さて、なぜ今頃こんなお話をするかといえば 実は夕べとあるところで この馬頭琴弾きの御仁とお知り合いになる機会に恵まれまして さらに目の前で演奏していただいたという 何と言う偶然!何と言うラッキー!! (いえ、実際には弾いて欲しいとせがんだようなものですが・・・) まずこの由来の物語ですが モンゴルのとある村にスーホという少年がおりました。 ある日母馬をなくした白い子馬を少年が見つけ それはそれは慈しみ育てたのでございます。 スーホは立派に成長した白い馬とともに お城で開かれた競馬に出場し王様の兵士や並み居る出場者を征し 見事勝利をおさめたのですが その白馬が欲しくなった王様はスーホに銀貨三枚で馬をよこせと無体なことをいい 断ったスーホを家来に命じ打ちのめし白馬を奪ってしまいました。 傷だらけでお城から追い出され命からがら村に戻ったスーホは たいそう嘆いておりましたが 白馬は背中に乗った王様を振り落とし王様の家来に弓で射られながらも 瀕死の状態でスーホの元へとかけていきました。 スーホの手厚い看護の甲斐も無く白馬は命を落とし 嘆き悲しんだスーホはその白馬の皮と毛で 馬の頭を模した楽器を作り モンゴルの草原にその物悲しい音色を響かせました。 というようなお話だったような・・・ 確か小学校の教材にもなって もっとこう、うんちくのあるお話だったように思うのですが いかんせん記憶力が乏しくコレしか思い出せませんでした。 ともかくそのお話を読んだずいぶん後に テレビでその楽器の姿と音を実際に知り 上記のような感想を持ったのでございます。 そして夕べさらに時を経て 今度は目の前でその楽器を見、その音を聞く機会に恵まれ 「なんとワタクシは幸せ者よ」 と、感動いたしましたの。 コレがその馬頭琴ですが (わかりづらい写真ですみません・・・) 弦は二弦しかなくしかも指使いは他の弦楽器と違い 上から押さえるのではなく、指をあてて音を紡ぎ出すのでございます。 そりゃぁ、もう・・・神業ですね。 聞いたところによると今現在 ボディの材質は木で 弦は日本は湿気の関係でナイロンを使用 (実際は馬の尻尾の毛だそうです) 弓は馬の尻尾の毛を使っているそうですが その昔は、ボディには羊やヤギの毛皮が張られていたそうです。 (三味線や、蛇味線みたいなものですね) 夕べは二回奏でていただきましたが 馬が走ってる様子を曲にしたという 二度目の曲がかなり印象に残っております。 う~~ん、よいものを体験させていただきました。 初めて立ち寄られたお店で横に座ったオバサンにせがまれたにもかかわらず 快く演奏をしてくださった名も知らない 【モンゴルLOVE青年】 本当に本当に、ありがとうございました! さて、図書館かどこかで 【スーホの白い馬】を探さなくっちゃ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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