カテゴリ:日常徒然
昨日は、実家の父の付き添いで
某総合病院・呼吸器内科部長先生様のお話を・・・ いやぁ、父の病状・今後の治療方針などの話し合いで行ったんですが さすがに部長先生様は最終決断をなされる方なので 四名(部長を抜くと三名かな?)の先生方が受け持つ患者さんの 重篤者のみが回ってくるらしく 時間指定の予約がなされているにもかかわらず 待つことしっかり一時間半・・・ 予約時間の一時間前には着いていたのでトータル二時間半 その間部長先生様の診察室へ呼ばれた方は五人ほどでしたが 皆さまお若い、ええ、ええ、本当にお若い・・・ どう見積っても 二十代~三十前半ぐらい三人、三十後半~五十まで二人 この若そうな三人が悲壮でした 女性・かなり治療期間が長いかして毛糸の帽子を着用抜けるような白い肌 待合室で待つ間数度吐き気を訴えておられました。 男性・リーマン風かなり若い、スーツがまだまだなじんでないような・・・ よそからの紹介らしく訳わからんままに部長が告知? 茫然自失で待合室に出てきた後看護師さんに 「検査室でレントゲン・CT・MRI・血液・このカルテに記入してもらって もう一度ここへ戻ってきてください、いいですね?必ず戻ってきてください」 と念を押されてましたの・・・戻ってこない方がいるんだろうか? と、ワタクシは要らぬ心配をしたりして・・・ 男性・こちらも治療期間が長いのか結構卓越した遠い目で 次に呼ばれる方の受付番号を示すモニターを見つめてらっしゃいました。 年配組みのお二人はともに男性で ただじっと下を向いておられ ときおり「はぁ~」とため息を・・・ 途中いたたまれず、まだ時間がありそうね と、喫茶コーナーに父と出向き そのときの二人の会話は 「なんかさぁ、その年まで元気にこれてありがたいねぇ」 「おう、さっきの若い男の子(父には男の子に見えたらしい) ちゃんと検査受けて帰ってくるやろか?」 「う~~ん、でも検査したら実は深刻じゃ無かったってこともあるんやろ?」 「いやぁ~、部長のとこには黒しかこんらしいでぇ」 「え?じゃぁあそこにいた人は大なり小なり余命宣告あり?」 「ありや」 「「・・・」」 「わしなんか年やから癌の進行も遅いけど、若いのは早いらしいなぁ」 「う~~ん、そのかわり体力あるから・・・(何の意味も無く言葉を口に乗せる)」 「せやけど体力あったら無駄に長引くぞ?」 「う~~ん(汗)なにがいいことか悪いことかわからんよなぁ」 「ああ、そのかわり医学も日進月歩やからな」 「うん、うん、生きてれば飛躍的な治療法が見つかるかもしれんよね」 「そうや、さっきの男の子戻ってきてるかな?」 「戻ってきてたからって・・・生きてれば云々とはよう言わんよ?」 「そやなぁ・・・まだまだ人生これからの年やなぁ・・・ 結婚してるンかな?彼女おるかな?・・・わし好いた事してきて この年まで生かしてもろてなんか悪い気がしてくるわ・・・」 「いや、まぁ、う~~ん・・・(何のコメントもできません)」 その後再び待合室に行ったところ若い女性と付き添いのお母さんかな? 診察室から出てきたところで 泣いてるお母さんを病人であるところの娘さんが慰めてて いや、もう、今このときも涙が出てきております。 呼ばれて父と診察室に入ったときは 二人ともかなり愁傷に部長先生様の説明を受け いろいろなお知り合いから授かったお知恵をフルに活用し かなり深く突っ込みながら投薬治療の方向で・・・ 本人も副作用で起きられなくなるようなら投薬はいらないと言うし ワンクルーかツークルー様子を見てまた話をしましょう という結論に・・・ でもまぁ、肺の写真を見たときは 「こんだけ影があるのにいまだにあの坂道を自転車で登って 『息切れするから二回も休憩した』だとぉぉっっ!!! 自覚しろよっ!!ってか、年考えろよっ!年をっっ!!! 肺がんじゃなくても普通にいき切れるやろうがっっっ!」 「まぁまぁ、お嬢さん(まぁ、センセありがと)のおっしゃるのもごもっともですが それだけ健康だということで・・・」 「いや、しかし、肺がんでしょう?(笑)」 などと、ヤスキヨ漫才のような突込みをしてしまいましてよ! 比較的我が家のカンファレンスは和やかに(?)すみましたが 診察室を出たらそこに先ほどの若い男性が カルテやレントゲンを胸に抱え赤い目をして座っておられ ・・・いたたまれませんでした 思わず心の中でがんばれ!とエールを贈らせて頂きました。 そんなこんなで父は来週から入院し 三日間投薬を行い投薬後の様子を見て さらに今後の方針を検討しなおすということに・・・ 父イワク 「こんな年寄りにも目いっぱいの治療を考えて施してくれる 医療に従事しとる人々は立派やのぉ、大変やのぉ、ありがたいのぉ、」 いやぁ、本当に・・・ありがたいことです。 医療関係の方々や、そして何かと相談に乗っていただいた すべての関わりいただいた方々に心からの感謝と尊敬をおくらせていただきます。 そして・・・今病に苦しんでおられるすべての方々には 僭越ながら少しでもよい方向に向かわれますよう お祈り申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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