ヒースの野に秘めた愛【マクブライド・トリロジー1】*サマンサ・ジェイムス
ヒースの野に秘めた愛【マクブライド・トリロジー1】*サマンサ・ジェイムス*ソフトバンク文庫 シ8-4あらすじとびきりの美男子だが、無愛想なサイモン。公爵家の末娘アナベルは彼に反感をおぼえるが、時折見せる孤独な姿に知らずにひかれていく。祝宴の夜、彼女はサイモンとキスをした現場を目撃され、名誉を守るために彼と結婚をすることに。が、結婚後も彼は冷たい態度を崩さない。サイモンの心を開かせようと懸命になるうち、やがてアナベルは彼のつらい秘密を知る・・・『理想の花嫁』の人気作家が贈る「マクブライド・トリロジー」第1弾 独断と偏見コレはもう、ヒーロー最初からグングン惹かれているのに無駄なあがき、往生際が悪すぎ、過去を引きずりすぎの三重苦で読んでてちょっと(かなり)だれてしまうかも知れません。それでも、ヒロインが健気にがんばっちゃうのでそれはそれで+・-、陰・陽ということでお話のスパイスとしてはメリハリが利いてていいのかも?とも思えるあたり結構力のある作家さんなのかも・・・名誉のためだけに結ばれた婚姻関係家族から遠く引き離されて嫁に来たヒロイン健気にがんばってるのにちっとも心を開かない夫「なぜなの?」と思っていたら彼には不幸な事故で無くした最愛なる妻と子が・・・しかしこのヒロインそんな逆境になんて負けてませんってしっかり、北の荒地で自分の居場所を作り上げがっちり、夫を誘惑し・・・なんとか人生をいい方向へと向かわせるのでございますがともかくヒーローが頑なでそこらあたりでもう少し崩れ始めにもっと甘くなるとかしてほしかったかもですね散歩に出て嵐にあってしまったヒロインを心配してるんだ、ってのはわかるんですが怒鳴りつけるだけだし、そのあたりの心理描写も薄いのでちょっと読み手に伝わらないかも・・・せっかく随所にヒーローの日記が出てくるんだからそこらあたりを利用して―――嵐の中を屋敷に向かう彼女を見つけたときボクは大きく安堵の息を吐いた、そしてはじめてうまく息が出来ていないことに気づいたこのままでは彼女がそばにいないと息すら出来無くなりそうで震えてくる彼女は一体ボクに何をしたんだ?―――ぐらい書いてくれたら読み手はもっと入り込めるんじゃなかろうか?ですが、全体的に面白いストーリーなので読んで損はないですわね。確かソフトバンクからこの方『花嫁・花婿・結婚』の三部作出してたよな~~どッかに積読になってるから探して読もうかな?ここしばらく大きなスカ本や地雷本にはあたってないのでかなり幸せ~~でございますことよ!