Dr.亀山の小児科日誌☆暑さ寒さも彼岸まで?☆幸母乳育児相談室より
☆暑さ寒さも彼岸まで?☆「お彼岸に牡丹餅を食べてもいいですか?」「食べてもいいけど他の人にもご馳走してください」「???」 彼岸会(ひがんえ)は1200年も続く日本古来の行事です。到彼岸(パーラミター:波羅密多)は、もともとは、悟りを開いて此岸(しがん:こちらの岸)を離れ、涅槃常楽の彼岸(ひがん:あちらの岸)に到達するという意味ですが、日本仏教では、お彼岸の前後6日間に、六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を実践して自己変革を図ることになっているようです。 しかし、長い年月の間に、お彼岸は、お墓参りをして先祖供養をする、あるいは、牡丹餅をお供えするだけの日になってしまいました。 春の牡丹餅はこしあんで大きめにとか、秋の御萩は粒あんで小さめになどという議論は本来の到彼岸からはかなりかけ離れてしまったようです。 なかには、自分だけ牡丹餅を食べてしまう人もありますが、せめて、周囲の人にも少しだけ「布施」(本当の布施波羅蜜は物をあげることではないけれど・・・)をすることが、アレルゲンの減少につながります。 ちなみに、お彼岸は昼と夜の長さは同じではありません。昼が約15分だけ長くなります。日の出と日の入りの時刻は水平線と太陽の中心ではなく、太陽の上辺で決めるからです。